人生色々、株主も色々。だからあれ?ちょっとどうかな?と思う株主さんがいるもの。なかでも質疑応答の時間などにどうも総会の目的と合致しない発言や理不尽な発言が見られる。
そういう実際に見聞きした発言を書いくシリーズ第二弾。
記憶だけで書いているので発言内容は大まかな大意。言葉遣いなどは実際とは違っていると思ってください。
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Q)総会の出席者に配られるお試しお食事券だが、議決権行使書を複数枚持ってきたが1人分しかもらえなかった。株主総会に出席すればこんなものが貰えるんだぞと教えるためにも行使書の枚数分だけ欲しい。出席すればいいことがあるとわかればもっと出席者が増えるんじゃないか?
A)あくまでも出席者に出席したことへのお礼として配っているもので、ご理解を賜りたい。
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この人はその後も延々4〜5回くらい質疑を続けとうとう最終的にお試し券を勝ち取った模様。
お土産問題はここ最近お土産だけを目当てに出席する、というかお土産もらったらすぐ帰って複数総会回るようなお土産ゲッターが増加したことで問題となってきたもの。
数が多くない頃は、何も考えず枚数分手渡していたことが多かったようだ。実際大きな会社で数百〜数千人の出席者に対して数人なら問題なかったろう。でも、数が増えてくると公平性とか色々な問題がでてきて規定をはっきりさせる必要が出てきた。
複数券の問題はまた別のところで扱うとして、ここではこの人の発言の矛盾点だけを問題視したい。
この人はお土産をもらう正当性として「出席したらメリットがある」ということを「出席していない人に教える」ためにお土産が欲しいと主張したのだ。自分で正しいと思って言ってるから始末に負えない。出席していない人の分のお土産を持って帰ってしまうと、出席してなくても翌年からも行使書だけ渡してもらえばいいのだから、いつまで立っても出席する必要はないわけで。教える目的だけなら、その出席した株主本人のもらった券を見せて「ほら、自分は出席したから貰えたけど、君は出席していないから貰えなかったよ」で十分なのだ。
しかもこの会社、前年まではお土産の券を独立したお土産として渡していたのを、わざわざこの年から出席票という出席者1名ごとに渡される名札のようなものの一部を切り離して使うようにして渡していた。お土産ではなく、あくまで出席票の一部という位置づけ。出席者1名に1つということを明確に打ち出したのに、限られて質疑応答の時間の大部分を使ってその方針を壊されてしまったわけでしょーもないというか情けないというか。
こういうごね得が出てきたせいかどうか因果関係は不明だが、その後この会社はお食事券の配布を完全廃止した。この人一人が数百円の利益をごり押しして得たために翌年から何千人の人が貰えなくなったのだとしたらどう思うんだろうか。ちなみに廃止した年の総会では複数の株主から「なぜ、やめたのか」「いったい、どうしたんだ!」との質問があったとかなかったとか。
お土産なしが定着すれば、お土産問題で貴重な質疑応答の時間が削らることなく結果として万々歳なのかもしれない。いや、本業の不振で経営陣が攻撃にさらされる時間が増えるから、あえてそういう本質的でない問題で時間を消費するように仕向けた方がよかったのかもしれない?
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