ハウス食品が壱番屋に公開買い付けをかけた件で、公開買い付けに応募するための書類が届きました。11/7普通郵便。

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内容物は送り状含めて5点
・公開買付けの実施に関するご案内
・応募事務手続きのご案内
・【野村ネット&コール】公開買付け応募事務手続き
・ハウス食品グループ本社プレスリリース(2015年10月30日付け)←前出PDF
・壱番屋プレスリリース(2015年10月30日付け)←前出PDF

2通は既にブログでも掲示したプレスリリースのPDF。残り2通は応募手続きの詳細。

特に「応募事務手続きのご案内」は図を使ってわかりやすく書かれています。
応募する場合に
・野村證券の口座に壱番屋の株式が記録されている場合
・野村證券以外の証券口座に壱番屋の株式が記録されている場合
・特別口座に壱番屋の株式が記録されている場合
・移管を野村證券に依頼する場合
・移管を特別口座がある信託銀行等に依頼する場合
と4つにわけて明確に書いています。

なお特別口座は特定口座とは異なります。

基本的には以下の3ステップ
1)野村證券に口座を持っていない場合には、口座を開設する必要がある。
住民票などの書類が必要で、開設までに日数を要するので早めに
2)野村證券の証券口座に移管する必要がある。
通常は移管時に手数料がかかる。以前移管したときには1銘柄あたり2,000円位かかった。また移管には数日程度かかる
3)野村證券所定の手続きで応募する
無料、口座内に記録されている場合のみ応募可能。ネット口座で管理している場合にはインターネットでも応募可能。

応募のポイントは
・応募しても買い付けられるとは限らない(上限があるため抽選になる)
・応募して買い付けられた場合、1株6,000円になる。現在5,880円程度なので市場で売却するよりも120円程度利益が出る。
・売却で利益が出た場合、申告分離課税となる。これは特別口座内での税金の計算をしてくれないという意味だと思います。

公開買い付けでハウス食品は壱番屋の株式を約51%持つ関連会社となります。この買い付けが成功した場合には、それ以上の追加買い付けしないことを発表しており上場も維持されます。上限に達しない場合には追加で買い付けを行う可能性はありますが、現時点で未定。

なお、ネットニュースなどを見るとこのTOBは壱番屋の創業家側が持ちかけたモノで、創業家一族は応募する予定(現在19.97%保有の筆頭株主である有限会社ベストライフのことと思われる)だそうです。他の所有株があるかどうかは不明なのですが、これを除くと買い付け株は約12%程度です。

公開買い付け終了後には現在の株価が維持されない可能性もあるので、わざわざ買って120円の利益を狙うほどの価値があるとは思えません。既に野村證券に口座内で株券を管理しているのであれば、無料なので応募しておいて買い付けされることにかけてもいいと思いますが、わざわざ移管してまで応募するほどでもないと思います。

公開買い付け終了後、株価が元に戻る可能性もあるので、応募しないでここで一端売却して利益を得るのは一つの考え方です。下がってから買い直せば差額が実質的利益。でも、ハウス食品の子会社になることで今後壱番屋の業績上昇が期待できるということで株価が高いまま推移する可能性もないとは言えません。そう思うのであれば売却せず、そのまま保有し続けてもいいでしょう。

上場を維持すると明言していますから株主優待も継続されると可能性は非常に高いです。

私の決断としてはこのまま公開買い付けに応募せず、しかも市場売却もしない。保有継続です。

売却しない理由は、売却してその後買い戻せなかったら悲しくなるから。こういうセンチなことを言っているからあまり勝てないんです。あまり思い入れがない会社なら平気で売却できますが、思い入れがあると手放せなくなってしまいます。壱番屋は随分昔に権利日後に売却してその後上昇して売却価格になかなかもどらなくて買い戻せなかった経験があるだけになおさら。

ちなみにこの書類は前の権利日(5月末日)に実質株主名簿記載の全株主に送付されているはずですので、既に市場に売却済みの場合にも届いています。その場合には単純に無視するだけでいいです。そして前の権利日以降に購入して現在保有している人には届いていないはず。その場合には野村證券か壱番屋に問い合わせてください。

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私の壱番屋TOBまでの株価予測は5,700円位なので大幅にはずれ。こんなに上がるとは思わなかった。一般株主の応募が買い付けされる割合が高そうだとの見込みなんでしょうね。ということは応募すべきってことなんかなあ。



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