伊藤忠商事の株主総会に出席してきました。
日時:2016年6月24日(金)午前10時〜
場所:ホテルニューオータニ大阪 2階宴会場 「鳳凰」
今年で3回目の出席。大会場で大人数の総会なので、発言用にブロック分けしているなど運営が大変です。社員を多数駆り出しての運営なんでしょうか?でもこれだけ多数となると、高給取りの社員を拘束して仕事が止まるのはもったいない。イベント運営会社からの派遣のような気もします。イベント慣れした敏腕のお姉さんが若い女の子を指導している姿とかもあったのでそうかなあと。
式次第
・開会挨拶
・事務連絡(議決権数等)
・監査役の報告
・報告事項(スライドとナレーション)
・「伊藤忠120年の歩み」(ビデオ)
・対処すべき課題(議長の朗読)
・決議事項の上程→ここまでで10時54分
・質疑応答→ここまでで11時58分
・採決
・選任役員の挨拶
・村木取締役の発言→ここまでで12時03分
閉会
・新任執行役員の挨拶
・応援団によるエールの交換→ここまでで12時10分
総合商社で利益No1の座に輝いたことがよっぽどうれしかったみたいで特別なビデオを作ったり、社長がそれ見て涙ぐんだり。他社の失策でトップになっただけだけど、来期計画通りの利益を達成できればホンモノと言えるかもね。
一括審議方式。質問と言うよりただ言いたいことを言うだけの株主もちらほら。発言株主数は21名。
Q:時価総額No1を目指して欲しい。
A:それを目指したい。そのためには持続的成長が必要。ROE10%以上を公約しているのは当社だけのアピールポイント。
Q:2018年移行の配当見通しは?
A:2017年までの計画は発表済み。2018年についてはその時決めるが、株主還元を重視する姿勢は変わらない。
Q:社会貢献は?
A:ISO14000を日本の商社で最初に取得。ボルネオ森林の保護や、クリーン発電も実施。
Q:CP/CITICの具体的成果は
A:ボストングループ、クロスボーダー。その他飼料・食糧分野、機械でも提携をすすめている。
Q:ブラック企業の問題がある。そういう会社にならないで。
A:貴重なご意見として。
Q:食糧カンパニーが減益となった理由。
A:前期に一過性の株式評価益があり、巨額だったがそれがなくなった。
Q:国際政治リスクは?
A:各国のリスクを計算して、それに見合った額までしか投資しない。
Q:株主優待は?
A:外国人比率が36%ありそぐわない。株主還元は配当で。
Q:自社株買いや償却は?
A:その可能性は排除しないが、株主還元目的では実施しない。株主還元は配当で。
Q:村木候補の抱負を聞きたい。
A:閉会後に本人から行う。
Q:想定為替レートは?
A:110円。1円変動すると15億円の影響がある。利益目標は保守的に見積もっているので現状104円でも修正する必要はない。
Q:社外取締役の出席率は?
A:100%
Q:非資源No1商社なのにCITICで資源を取得するのか?
A:交渉中。リスク分散のパートナーを探している。損失処理でよい案件が出てくる可能性があり、安く取得するチャンスと考えている。
Q:消費税延期の影響は?
A:直接影響は大きくない。最終的に消費ムードが高まってくれればプラスになるので期待している。
Q:フェアトレード?
A:考慮して実施している。
Q:中国のリスクでCITICに損失が出たらどうする?
A:現状で損失処理する具体的なものはなにもない。
Q:配当の下限を公約して赤字になっても大丈夫か?
A:配当原資が5400億円あり、十分まかなえる。
Q:減損処理は来期以降続くのか?
A:一番保守的に計算しているので今後は発生しない。
Q:女性役員がいない。
A:本格採用の歴史が浅い。人物本位で選任しているので性別は関係ない。執行役員にはいるのでいずれ登場すると期待している。
Q:本社は東京に移転するのか?
A:考えていない。社長は今でも月数回は大阪に来ている。
Q:英国のEU離脱の影響は?
A:直接的な影響は為替。各国に英国が投資しているポンドの行方を見極めないとなんとも言えない。実際の離脱までは2年間の猶予があるのでその間の各国の対応を見守りたい。
質問への回答はほとんど担当役員に振るスタイル。社長自身が補足したのは数点のみ。質問内容によりCFOとCSOの回答数が多かった。で、CSOって何か分からなかったが、帰って調べたらCSO(チーフ・ストラテジー・オフィサー)ってことで会社全体の経営戦略を考えるんだそうだ。なるほどだから回答が多かったのか。ということは次期社長候補なのかな?
30分以上経過したら帰る人も増え始め、ダレたムードも出てきていた。マンダムに行ってからこっちに回っても十分間に合ったように思う。
総会内容は動画での配信あり。
2階の入り口が閉鎖されていて、1階から入場。なんでかなあって思ったけど、エントランスでドリンクの提供があったからかな?コーヒー、紅茶、烏龍茶、オレンジジュース。
お土産は、LANVIN en Bleu(ランバンオンブルー)の布製トートバック。伊藤忠が国内での独占販売権を持つ高級アパレルブランド。小物でも数万円するものしかないので、ノベルティ用にデザインした特別なものだと思います。コストは千円くらいと推測しますが他では入手できないものではないかと思います。まあ私は調べるまで名前も知らなかったんですけどね。
[LANVIN]
1889年、ジャンヌ・ランバンがフランスのフォーブル・サントノーレに帽子店を開業。東洋的なシルエットや民族的なディテールをいち早く取り入れ、古い美術や絵画からインスピレーションを受けたエレガントなスタイルを確立した。
株主総会:伊藤忠商事(お土産あり)2015年3月期
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