イオングループは多くの会社が株式を公開しており、また株主優待実施企業も多い。またほとんどが2月決算で株主優待の権利日も揃っている。消費者向けの企業が多く、優待内容も似通っている。一部を除き手が出しやすい株価で、保有ないし興味関心を持っている人も多いと思う。

かくいう私もイオングループの優待銘柄は毎年多数権利取りをしており今年も下記で調査した14銘柄のうち9銘柄を権利取得した。


さて我々優待族の恐れる敵のBig3のひとつ「権利落ち」。利回りの高い優待、魅力的な優待であるほど大きくなる可能性がある。

ただ権利落ちで難しいのはかならず配当金+優待の金額換算分だけ落ちるとは限らない。権利分以上に大幅に下落するものもあれば、ほとんど権利落ちしないものも。また市場環境などによっては逆に権利日後に値上がりすることもある。この権利落ちがどのくらいあるのかをイオン関連銘柄に限って調査してみようというもの。いちおう2017年2月に限った話で将来も同じように落ちるかどうかはわからない。参考までに。

この権利落ちを回避するために、権利日直前に撤退してそこまでの値上がり益のみを取る投資を行っている人もいるくらいだ。

ちなみにBig3とは;
・株主優待券の使用期限
・株主優待制度の改悪・廃止
・権利落ち

ヤフーファイナンスでイオングループの株価を見る

さて結果はこのようになった。


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※今回はイオンが出資している他の会社については調査対象外としている。
※配当金・優待は2月権利分のみとした。年2回優待のあるU.S.M.H.とミニストップは2月分のみ。中間配当のある銘柄も年額の半分とした。

期末配当金+単元での優待利回り=総合利回り。そして権利落ち日終値の前日比率をこの総合利回りと足し合わせたものを仮に「益回り」という呼ぶことにして出した。つまり「前日比+総合利回り>0」であれば権利落ち以上の配当金+優待が得られるので勝ち。これがマイナスの場合には持ち越ししない方がよかったということになる。
※株式益回りという言葉があるが、今回は適当な造語を思いつかなかったのでなんとなく意味に合いそうなこの用語を借用している。よそで使っても通じないのでココだけの話にしてください。 

これを見ると、まず5%以上の下落をしているイオン九州と、MV系のほとんどが5%以上の大幅な下落をしている。が、U.S.M.H.とイオンモールの下落は軽微。そして益回りはやはりMV系で大負けしている銘柄が多い。益回りがプラスになっているのは、U.S.M.H.、イオンディライト、イオンモール、イオン北海道、マックスバリュ西日本であった。



なお、参考までに寄り付きで売った場合の結果も掲載しておく。ここではイオンディライトとイオンファンタジーの結果が逆転している。これは権利付き最終売買日の大引けで買って、権利落ち日の寄り付きで売る権利取りだけした結果に等しい。この場合に勝つのはイオンファンタジー、イオンモール、イオン北海道、マックスバリュ西日本、ユナイテッドスーパーマーケットホールディングスであった。
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※実際には配当金には税金がかかるため、若干これより結果が悪くなるはずだが、計算が煩雑になるので今回は税金分は考慮していない。同様に売買手数料も考慮していない。