先日第一興商[7458]の株主優待券を消費するために、阿倍野にあるカラオケマックあべの店へ行った。が株主優待券を使うことができず、お店は利用せずに帰ってきた。

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カラオケマックには、ランチパックとして昼の10:00〜15:00入店で3時間のカラオケ利用+ソフトドリンク飲み放題+1,000円以下のフード1品をセットにして1,000円のお得なパック料金制度がある。今回はこれを利用する目的だった。
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同店では平日昼間は会員30分80円なので3時間だと480円。フードメニューはラーメンなど単品食事で498円〜648円程度なのでドリンクがほぼ無料で飲み放題になるということになる。

ところが、受付時に確認したところこのランチパックはすでに割引されているために、他の割引券等は併用不可とのこと。第一興商の株主優待券は割引券として扱われていることがわかった。
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フリータイム500円+498円のフード+ドリンク(値段不明)でももちろん構わないのだけど、それだとお得感がないしその時間を他に使った方が有益。ということで今回は利用しなかった。

カラオケマックは第一興商が2017年6月に子会社化。お店を見た感じファミリー向けのビッグエコーに比べて裏路地にあったり薄暗い感じなどからおじさん層などの夜間利用がメインと思われる。とても昼間利用客がいるような感じには見えず24時間営業じゃなく夜間だけ営業したほうがいいのではないかと思えるしなんでわざわざ買収したのかよくわからない。ビッグエコーが415店舗に比べてカラオケマックは40店舗と規模的にも影響は小さい。ファミリー向けのビッグエコーとは違うブランドを持つ意味があるかもしれないが、既存カラオケ店にしてもBIG ECHO・ビッグエコー・祭一丁&ビッグエコーなど数種類のサブブランドを持っていて新たに別ブランドを取得する必要性も薄い。


さてここからが本題

第一興商では株主優待券=500円の割引券という扱いだった。イオン等のスーパーマーケットなどに見られる1,000円のお買い物で100円割引等の記述がある場合、株主優待券といえども割引券であることは明確である。が、500円額面の株主優待券などの場合、その位置づけは買い物金額から500円割引になる割引券なのか、VJAギフトカードやかつての図書券のようなお釣りが出ない等の制限がある500円の価値のある金券なのかは明確ではない。

株主優待券は企業毎が独自に発行しているものだからどうあるのが正しいというのはなく各企業がそれぞれ決めるものなんだけど、もらう側としてはできるだけ制限の少ないほうが嬉しい

株主優待券を金券同様に扱う企業としては吉野家[9861]やすかいらーく[3197]などがある。この両者は確かクーポンの側に株主優待券と併用できますと明記していたはず。実際値引きクーポンと一緒に使うことが多い。アダストリア[2685]は割引券との併用経験はないが使う時にはいつも特売品なので金券扱いかなと思っている。このような企業の場合には貸借対照表上に株主優待券の引当金が積まれていることを確認できることも多い。


一方、明記していなくても他の割引券と一緒に使おうとしたら断られたのがライフフーズ[3065]。ヴィア・ホールディングス[7918]の割引券になる前の株主優待券でも見切り品を買うときに使おうとすると「既に割引されているので……」と断られたことがある。これらの株主優待券では「他の割引券、値引き商品、セット商品での利用はできません」と明記されていることは少ない(というか見たことがない)ので実際にお店で使ってみないとわからないことが多い。

企業としては株主優待券分をまるまる費用として考えているのではなく、ある程度買い物してもらって売上に貢献してもらう広告宣伝の意味合いも含めているので、お得なクーポンやお得なセット商品と併用されてしまうとコスト割れしてしまい思惑とはずれてしまうのだろう。株主なら会社の売上にプラスになるようにしたい気持ちもあれどやっぱり少しでもお得に使いたいという気持ちもありどちらが絶対的に正しいという判断は下しがたい。

とにかくこういう「割引券と一緒に使えるよ」とか「使えないよ」とかいう情報を少しでも蓄積して各人がそれぞれにあった利用法を見つけていければいいなと思っている。