一般の人が日本の上場株式市場で株式を購入する場合、必ず証券会社を通じて購入することになる。そしてこの株式は株式保管振替機構で一括管理されている。そして株式ごとにどの証券会社の口座内にあるかも記録されている。

複数の証券会社に口座を持っている場合、この株式保管振替機構で管理されている株式をどの証券会社のどの口座のものかを書き換えることが可能。これを移管という。

今回、シーズホールディングスがTOBされるということで株式の移管を行った。

と言っても、TOBに応募するためではない。TOBで上場廃止されることが確実になり、株主優待も配当金もなくなる。株価はTOB価格を上限に張り付いて今後上昇する可能性もない。TOBに応募しなくともいずれ強制的に買い取られてしまう。そうなると保有している意味がない。一刻も早く現金化して自由に使える方がいい。もっと別の銘柄の購入に資金を充てるのが得策。そう考えてTOB価格付近で市場にて売却することを選択した。



結果的には売却して別の銘柄を購入した後に、市場の暴落が始まりこの判断は失敗だったのだけど、まあそういう理由で売却することにした。

そのまま売却しても良かったのだが、私はシーズホールディングスの株式を数年前に購入しておりかなりの含み益が出てしまう。売却益が発生すると、20.315%の所得税がかかる。たまたまシーズホールディングスを保有している口座で損失がなく、他の口座で損失が大きかったので、株式を損失の大きい方の口座に移動してから売却することで源泉徴収されるお金を減らそうと言う戦略。

株式を保有しているのは楽天証券。移動先はSBI証券。

□楽天証券からの出庫手続き


楽天証券では、株式を出庫して他社へ移管する場合の手数料は無料となっている。また、出庫依頼もオンラインサイトから可能で簡単にできる。

なお、下記ではシーズホールディングスの移管の時にスクショするのを忘れていたので、他の銘柄で再度実行した際のものを使っている。

(1) ログイン後、右上の「設定・変更」で「移管・買取請求」を選ぶ。
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(2) 商品を選ぶで「日本株式」>「楽天証券から他社へ」の「申込」
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(3) 移管先を選択する。下記を入力する。
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証券会社名・部支店名・部支店コード・部支店の所在地・口座番号・移管先機構加入者コード・移管先加入者口座コード

機構加入者コードは先頭5桁は自動入力されるが、残り2桁は自分で入力する。加入者口座コードの先頭7桁と一致しているようだ。加入者口座コードは移管先の証券会社で調べる必要がある。

(4) 銘柄選択
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移管する銘柄を選択する。なお、移管する場合には口座内で保有する全株数を移管する。一部を残して、一部を移管するようなことはできない。複数銘柄を一緒に移管可能。

特定口座の銘柄を移管するのは移管先も特定口座でないとダメなようだ。

(5) 入力内容の確認
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(6) 受付完了
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(7) 出庫の申込をすると、保有銘柄一覧では括弧付きで表示され、売却はできなくなっている。
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(*) 10/24(水)に移管手続き10/29(月)場所後に口座に入庫していた。10/29(月)にハガキで明細内容が届く。売買できないのが3営業日だけと意外と早かった。

□SBI証券で情報確認


楽天証券からの出庫手続き時に、口座の番号等の入力が必要。SBI証券では右上メニューの「口座管理」>「お客さま情報 設定・変更」>「ご登録情報」で確認できる。


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