ファミリーレストランチェーンのサイゼリヤ[7581]が株主優待制度の変更を発表した(PDF)。

株主優待の内容
500円券の御食事券
100株以上を継続保有*
100株以上 2,000円分(500円券×4枚)
500株以上 10,000円分(500円券×20枚)
1,000株以上 20,000円分(500円券×40枚)
* 2019年8月末日および、2019年4月末日から2019年8月末日までの任意の日で株式保有状況を確認。

従来はパスタやオリーブオイル等のイタリア食材セットだった。が、2018年からは下記のように食事券も選べるようになっていたようだ。



≪優待内容≫
 
 100株以上(選択なし)
  ・2,000円食事券(1,000円券×2枚)
 
 500株以上
  ・2,000円食事券(1,000円券×2枚)と
   8,000円相当の品物(A〜Cより1つ選択)
    A:イタリア食材セット
    B:イタリアお菓子セット
    C:イタリアワインセット
 
 1,000株以上
  ・4,000円食事券(1,000円券×2枚×2セット)と
   8,000円相当の品物
   (A〜Dより2つ選択。同じセットを2つ選択可能)
    A:イタリア食材セット
    B:イタリアお菓子セット
    C:イタリアワインセット
    D:2,000円食事券

理由は輸送費の高騰とのこと。食事券が選べるようになっていたのは知らなかったが、個人的には食事券のほうが嬉しい。知らなかったのでこれまでサイゼリアは銘柄選択の対象にはしていなかった。今後は検討対象にしたい。

また、昨年は1,000円券であるが変更で今年から500円券と額面が小さくなる。サイゼリヤは非常にリーズナブルな価格設定なので、一人分の食事代が1,000円を超えしかも1,000円単位で増えるのはそうあることはない。

ランチが500円ということもあり、500円単位になると使いやすくなる。

発表された日の終値は2,060円で、優待利回りは0.97%しかないがサイゼリヤは低価格ファミレスでは安定した人気があるし業績に関する情報も入りやすいので狙っていきたい。なお、4/10大引け後に発表され4/11の株価は2,344円と13.79%の上昇。当時に今期業績の下方修正を発表しているのを考えるとかなりの人気化。投資家にはかなり歓迎されているようだ。額面的には変更ないので、歓迎されるとは思っていたが、ここまでとは思わなかった。次の権利日までまだ4ヶ月あるのでその間に株価が落ち着いてくれたらいいと思うのだが、このまま上昇したらちょっと手が出なくなる。

継続保有条件がついているが、かなり不明瞭な内容。2019年8月末日権利は2019年4月末日から8月末日のいずれかの日と、8月末日の権利日に確認して継続保有者となっているので4月末日までには購入する必要がありそうなのがちょっと難点。さらに2020年以後の権利日がどうなるのかがわからないのも不安なところだ。確定日で継続保有かどうかを判定する他社の方法と違い、この方式が広がると継続保有の確認日以外の期間に売却して値洗いしたり、一時的に他社を購入する資金にするなどのことができないので不便になる。

なおサイゼリアではなくサイゼリヤが正しい表記。


ヤフーファイナンス[7581]
株価:2,344円(4/11)
必要株数:100株
必要資金:234,400円
配当予測:18円(0.77%)
PER:25.10倍
PBR:1.35倍
権利確定月:8月末日


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