全国で丸亀製麺などのブランドで飲食店を展開するトリドールホールディングス[3397]が株主優待制度の拡充を発表した(PDF)。同時に長期保有優遇制度を導入することも発表。

トリドールは昨年株主優待制度を年1回から年2回に倍増して年間の優待金額も倍額となったばかり。


(1) 拡充の内容


100株以上〜500株未満、現行2,000円相当を4,000円相当に2倍増。
500株以上〜1,000株未満、現行6,000円相当を10,000円相当に約1.6倍増。
1,000株以上〜、現行10,000円相当を15,000円相当に1.5倍増。

上記を年2回実施する。優待利回りは、最大で3.28%とかなりの高利回り。



(2) 長期保有優遇制度


保有期間1年以上で200株以上保有の場合に、年2回長期保有優遇分の株主優待券を受け取れる。一律3,000円分。200株保有の場合には、通常であれば年4,000円であったものが倍増で8,000円分+3,000円分の合計11,000円分になる。上記を年2回実施する。

所有株数必要金額(8/14)旧優待金額初年度
半年ごと
2年目以降追加分
半年ごと
旧年間利回り初年度利回り2年目以降
100株以上200株未満¥243,600¥2,000¥4,000 1.64%3.28%3.28%
200株以上500株未満¥487,200¥2,000¥4,000¥3,0000.82%1.64%2.87%
500株以上1,000株未満¥1,218,000¥6,000¥10,000¥3,0000.99%1.64%2.13%
1,000株以上¥2,436,000¥10,000¥15,000¥3,0000.82%1.23%1.48%

この変更は2019年9月末日権利から実施。そして長期保有の基準がここでリセットされることがなく、過去から支援してきた株主の保有期間を計算にいれてくれるのがよい。つまり、2018年9月30日以降継続して保有してきた株主が優遇を受ける権利がある。私は最初に権利を取ったのは2018年9月30日ではあるが、一旦売却して2019年9月30日権利を再取得した記憶がある。なので200株に買い増しても優遇は受けられないかも。

年間11,000円あれば月900円ありほぼ月2回うどんが食べられる。長期保有なしの8,000円なら600円〜700円。

業績の方は一時の快進撃というわけにはいかないのでかなり株価が下がっているが、それでもまだ株価指標は割高水準にある。業績回復までの間に株価を下支えするためのテコ入れ策というところか。前回は業績下方修正と同時の発表。そして今回も下方修正まではしないが、大幅減益と同時の発表。株価上昇までは期待できないが、2,000円割れを防ぐくらいの下支え効果はあるのではないだろうか。

私の買い増しは前回買い直しの時期を確認して来年3月から長期保有優遇が得られるのであれば9月以降の安い時を見計らってということになりそうだ。



ヤフーファイナンス[3397]
株価:2,436円(8/14)
必要株数:100株
必要資金:57,300円
配当予測:12.5円(0.51%)
PER:40.07倍
PBR:3.05倍
権利確定月:3月末日・9月末日