保有株数・保有期間に応じてポイントが付与され、そのポイントを使って3,500 点以上の優待商品から交換可能という利便性の高いプレミアム優待倶楽部。他の株主優待では優待利回りは単元でのものが一番よくて所有株数が増えるに従って悪くなっていくことが多い。が、プレミアム優待倶楽部では単元での優待利回りが一番よいとは限らない場合があり単純に最低必要株数での優待利回りを比較しただけでは、お得度がわかりにく。そこで各銘柄の株数ごとの優待利回りを比較を計算してみた。

最低必要株数での優待利回り比較は以下


12月権利のものは以下


1月分は20日権利のタカショー1銘柄なので、ついでに2月権利の4銘柄も掲示した。2019/12/27終値で計算。




スクリーンショット 2019-12-30 1.16.00

必要最低資金の少ない順では以下。
コード名称必要最低額
3490アズ企画設計¥151,600
6058ベクトル¥219,400
7590タカショー¥257,500
9264ポエック¥496,600
9418USEN−NEXT HOLDINGS¥721,500


優待利回りの高い順では以下。
コード名称優待利回り総合利回り
7590タカショー1.17%3.11%
6058ベクトル1.37%1.37%
3490アズ企画設計1.32%1.32%
9264ポエック0.81%2.22%
9418USEN−NEXT HOLDINGS0.69%1.25%



□タカショー


所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り
500株以上700株未満¥257,5003,0001.17%
700株以上900株未満¥360,5004,0001.11%
900株以上1,000株未満¥463,5005,0001.08%
1,000株以上2,000株未満¥515,0008,0001.55%
2,000株以上3,000株未満¥1,030,00018,0001.75%
3,000株以上4,000株未満¥1,545,00035,0002.27%
4,000株以上5,000株未満¥2,060,00050,0002.43%
5,000株以上¥2,575,00060,0002.33%

[7590]タカショー 515円/1月20日・7月20日・年2回
最低必要金額:257,500円、その場合の優待利回り1.17%
最高利回り必要金額:2,060,000円、最高優待利回り2.43%

唯一の1月銘柄で、今回比較した5銘柄中では唯一長期保有優遇制度がない。優待利回りは、最も高く。総合利回りも高い。最高利回りは4,000株保有時の2.43%で約200万円必要。500株から徐々に利回りが下がり900株が最低。そこからまた利回りが上がっていくのが特徴。

ガーデニング用品などのエクステリア関連商品。

□ ベクトル


所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り2年目贈呈ポイント2年目優待利回り
200株以上500株未満¥219,4003,0001.37%3,3001.50%
500株以上700株未満¥548,5005,0000.91%5,5001.00%
700株以上1,000株未満¥767,9008,0001.04%8,8001.15%
1,000株以上4,000株未満¥1,097,00020,0001.82%22,0002.01%
4,000株以上¥4,388,00030,0000.68%33,0000.75%

[6058]ベクトル 1,097円/2月末日・長期あり
最低必要金額:219,400円、その場合の優待利回り1.37%(初年度)
最高利回り必要金額:1,097,000円、最高優待利回り1.82%(初年度)

優待利回りは、2番目。無配。株数による優待利回りはまちまちで何が目的かわかりにくい。最高利回りは1,000株保有時で1.82%。20万円前後の資金で参入するのであれば、最も優待利回りが高く手頃。

独立系で国内最大規模のPR会社。ネット媒体に強み。アジアに積極展開中。経常利益まではしっかり利益が出ているのに、最終利益がなくなっているのが気になるところ。

□アズ企画設計 


所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り2年目贈呈ポイント2年目優待利回り
100株以上200株未満¥151,6002,0001.32%2,2001.45%
200株以上300株未満¥303,2003,0000.99%3,3001.09%
300株以上500株未満¥454,8005,0001.10%5,5001.21%
500株以上700株未満¥758,00010,0001.32%11,0001.45%
700株以上800株未満¥1,061,20012,0001.13%13,2001.24%
800株以上1,000株未満¥1,212,80015,0001.24%16,5001.36%
1,000株以上¥1,516,00020,0001.32%22,0001.45%

[3490]アズ企画設計 1,516円/2月末日・長期あり
最低必要金額:151,600円、その場合の優待利回り1.32%(初年度)
最高利回り必要金額:151,600円、758,000円、1,516,000円

最低必要資金がもっとも少なく、その場合の優待利回りもまずまず1.32%。最高利回りは100株、500株、1,000株の節目。無配。100株から500株まで100株区切りで参入しやすく買い増しやすいのがいい点。

埼玉地盤。中古不動産を収益化。マンション・ビジネスホテル・オフィスビルなど。民泊も。業績が右肩下がりで、無配が続いているので長期的に保有する気にはなりにくい。

□ポエック


所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り2年目贈呈ポイント2年目優待利回り
200株以上300株未満¥496,6004,0000.81%4,4000.89%
300株以上400株未満¥744,9005,0000.67%5,5000.74%
400株以上500株未満¥993,2006,0000.60%6,6000.66%
500株以上600株未満¥1,241,5007,0000.56%7,7000.62%
600株以上¥1,489,8008,0000.54%8,8000.59%

[9264]ポエック 2,483円/2月末日・長期あり
最低必要金額:496,600円、その場合の優待利回り0.81%(初年度)
最高利回り必要金額:496,600円、最高優待利回り0.81%(初年度)

最低必要金額が約50万とやや多く、その優待利回りが0.81%と低いので優待目的では参入しにくい。最高利回りも200株の最低必要株数時で優待目的での買い増しもしにくい。

水処理から環境・エネルギー関連機器や防災・安全機器などの製造販売。業績右肩下がりだが、今期は回復予測。無配が続いている。


□USEN−NEXT HOLDINGS

所有株数必要資金1年未満贈呈ポイント優待利回り1年以上贈呈ポイント1年以上優待利回り
500株以上600株未満¥721,5005,0000.69%5,5000.76%
600株以上700株未満¥865,80010,0001.16%11,0001.27%
700株以上800株未満¥1,010,10015,0001.49%16,5001.63%
800株以上900株未満¥1,154,40018,0001.56%19,8001.72%
900株以上1,000株未満¥1,298,70020,0001.54%22,0001.69%
1,000株以上2,000株未満¥1,443,00025,0001.73%27,5001.91%
2,000株以上3,000株未満¥2,886,00060,0002.08%66,0002.29%
3,000株以上4,000株未満¥4,329,00070,0001.62%77,0001.78%
4,000株以上5,000株未満¥5,772,00080,0001.39%88,0001.52%
5,000株以上10,000株未満¥7,215,00090,0001.25%99,0001.37%
10,000株以上¥14,430,000100,0000.69%110,0000.76%

[9418]USEN−NEXT HOLDINGS 1,443円/2月末日・長期あり
最低必要金額:721,500円、その場合の優待利回り0.69%(初年度)
最高利回り必要金額:2,886,000円、最高優待利回り2.08%(初年度)
別優待あり、8月末日は別優待のみ

必要最低資金が70万円超で参入しずらいし、その場合の優待利回りも0.69%と今回の中では最低。株数が増えると徐々に利回りが高くなり、2,000株で最高利回り2.08%になりそこからまた徐々に下がっていく。



9418 USEN−NEXT HOLDINGS、9264 ポエックは必要資金が多くて優待利回りが低いので参入する気にならない。企業が想定する個人株主としては1回の投資で100万、200万を出せるような投資家が主たる対象で、ネット証券が流行して小口で取引できるようになった後に参入した自分のような少額の投資資金しか出せない者は企業に取ってはコストがかかりすぎているのかもしれない。3490 アズ企画設計、6058 ベクトルは無配なのが気になるところだが15万、20万という資金で権利取得可能なのが魅力。無配で優待のみが魅力の場合の権利落ちは警戒が必要で、十分に業績内容を確認する必要がある。7590 タカショーは優待利回りはそれほど高くないが、配当利回りもそこそこあり業績も安定している。なにより数少ない1月権利銘柄なので参入したい銘柄。