2019年の個人投資成績についての振り返り企画。昨年のものはこちら。

株主優待侍「2018年の資産評価推移


■2019年の評価額推移


□評価額の月別推移


2018年末の投資資産評価額を100%としてその後どのように推移したのかをグラフ化。株式投資(日本株とJ-REIT)のみの金額。

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折れ線グラフは評価額の推移。今年は年後半にかなりの投資資金を追加した。年初から投資方針を変更して徐々に株主優待重視から配当重視に比重を移している。さらに投資資金以外の資金から資金を移したのもあった。

なので、このグラフの評価額は年初を100%として下記を百分率で表したもの。
( 当月末の評価額 - 前年12月末の評価額 - 1月から当月までの追加元本 ) ÷ 前年12月末の評価額

年初から右肩上がりで上昇。4月に一旦ピークを付けて下落するも6月から徐々に回復。資金追加した9月以降に急上昇となった。最終的には+19.84%となった。日経平均株価の上昇率も20,014.77円 → 23,656.62円 で 18.19%増なのでほぼ同じで、僅かではあるが日経平均株価を上回ることができた。かなりの銘柄分散をしているのでほぼ市場平均に近い動きながらも、今年好調だったJ-REITへの投資比率が高かったため市場平均を上回ったのではないかと思う。


2016年は日経平均+0.42%に対して、個人資産評価額+5.2%、
2017年は日経平均の+9.07%に対して、個人資産評価額+12.65%
2018年は日経平均の-12.1%に対して、個人資産評価額-12.38%
2019年は日経平均の+18.19%に対して、個人資産評価額+19.84%

昨年のマイナスを回復してなんとか一昨年以上に増加させることができた。投資ブログなど他の人の成績を見ると30%だ50%だとか景気のいい話が多く見られますが、自分としては昨年よりプラスになり、しかも市場平均を僅かでも上回ることができたので満足です。

□月ごとの評価額比較


また、評価額の変化(前月比)のみを示す図も別に作成。
※( 当月末の評価額 - 前月末の評価額 - 当月中の追加元本 ) ÷ 前月末評価額

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1月〜4月は毎月資産が増加。1月・2月は好調でそれぞれ2.5%、3.7%増加。3月、4月と増加率が徐々に落ちてきて、5月はマイナス。結果的には月単位で見てマイナスになったのは5月のみ。セルインメイは今年も有効な標語だった。6月以降はプラスで徐々にプラス幅を増やして9月は2019年最大の約8%上昇。その後は、勢いを徐々に弱めながらも各月ともプラスで推移した。


■長期推移


手元に記録の残っている2005年末以降の年単位の投資資産の推移もグラフ化している。

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こちらは2005年末の評価額を100として指数化。この時点で投資額(簿価)は評価額の60%程度。その後、日本株は急速に下落してくのだが、適時追加投資していき2008年には投資額に比べて保有株の評価額はマイナスに下落。その後もマイナスが続き2009年に底を打ちながらも低迷を続けた。2012年以降評価額はうなぎ登りに上昇して2017年末時点で投資額合計の2倍近くにまで成長。それがよくわかるように「資産評価額÷投資元本」の比率をグラフにしている。
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2008年から2012年までは元本割れが続いていまるが、その後は上昇を続けて2017年末にはほぼ投下資本の2倍となった。が、2018年は一転マイナス。そして2019年は2018年の下落をカバーしすることができた。ただ、評価額/投資元本の比率は2017年末が193.41%、2019年末は193.10%なので、ほんの少しではあるが2017年末の水準には届いていない。評価額の絶対値が増えているのは期中の元本追加の影響が大きかった。

■配当金


配当利回り
2015年3.13%
2016年1.75%
2017年1.66%
2018年1.46%
2019年1.87%


2015年の利回りが高いのは投資信託の分配金が含まれているから。分配金は沢山貰えていたけど、評価額自体がマイナスになっていたのでばかばかしいと考え翌年以降に売却をすすめて、2016年前半に全て売却済み。なので2017年以後は日本株とJ-REITの配当金・分配金のみ。

2019年中に受け取った株式等からの税引き後配当金を2019年末の資産評価額で割ると1.87%だった。対投資元本では3.17%。J-REITを多めに組み込むなど配当金重視に切り替えた効果が出てきたと考えます。

2019年11月時点での東証一部上場企業の単純平均配当利回りは1.91%、加重平均利回りは2.25%。この平均値は税引き前のはずなので、税引き後にするとそれぞれ1.53%1.80%。なんとか東証一部上場企業の加重平均利回り並の水準まで追いつくことができた。とは言え、同一資金を回転売買して何度も権利取りに使っているので、まだ十分に低配当銘柄を切り捨てられているわけではない。


■優待


2019年中に権利取得した株主優待銘柄数は203銘柄。

権利月2019年取得銘柄数2018年取得銘柄数増加数
1月642
2月2526-1
3月35350
4月853
5月963
6月18153
7月743
8月1920-1
9月291811
10月945
11月1082
12月28262
合計20317132


なんと昨年より32銘柄も増加してしまった。昨年、取得数が多すぎて申込期限の管理ができなくなっていて減らすと宣言しているにも関わらず増加したのは自己管理ができてない。

理由は分かっていて、いくつかまとまった金額の優待銘柄を売却して資金ができた段階で、高配当株を買わずについつい新しい優待銘柄に手を出してしまったため。せっかく、大きな決意をして優待銘柄を売却しているのにそれをまた新たな優待銘柄に回してしまっては元も子もない。

さらに悪いことに回転売買も増加した。そもそも株主優待はすばらしい企業と出会うためのキッカケと考えて投資している。魅力的な優待がある企業、優待利回りが魅力的な企業を見つけて投資するときに、その企業についてよく調べ、将来的に成長しそうだ、あるいは企業自体が魅力的で株価上昇は期待できなくても優待を継続してくれそうで応援したいと思える場合に長期継続保有するよう心がけている。にも関わらず一度新しい優待銘柄を購入すると翌月もさらに翌月もと考えてしまい、魅力的と思えた企業の株もすぐに売却して別の銘柄を購入する資金に回してしまっていた。その結果、売却後に急騰する銘柄がいくつかあり、深く反省している。

来年こそ取得銘柄数を絞り込みたい。まずは2018年の171銘柄以下を目標にする。その中で魅力的な優待、魅力的な優待利回り、よい企業、高い配当利回りなどの素晴らしい銘柄でポートフォリオを満たしたいものだ。

□J-REIT


配当金重視の流れで、J-REITの比率を高めた。その件につてブログ記事も書いている。
株主優待侍「高配当利回りの銘柄としてのJ-REIT」2019-10-13
株主優待侍「J-REITで毎月分配金を得る」2019-10-20

ところで、東証リート指数のこの1年間の推移を見ると、昨年末1,750.87から10/10頃まで一貫して上昇を続けていたが、その後横ばいに転じ11/15に2,257.08とピークを付けると、急落し終値12/30は2,145.49。結果として、このブログで取り上げていた頃が一番高い時期だった。まるで自分が「靴磨きの少年が株の話をし始めたら」の少年だったかのような気分だ。それでも年間では22.5%も上昇した。
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実際に自分の保有銘柄で見ても、10月以前に購入していた銘柄はすべて評価損益がプラスであるが、10月以降に購入した銘柄はすべて評価損益マイナス。もっとも大きなマイナスは[8956]プレミアム投資法人の△ 7.75%。2年保有すればほぼプラスマイナスゼロになるのだが評価損を抱えている状態はやはりしんどい。

来年はJ-REITの購入は控えたいと思う。

■資産配分


私のポートフォリオはほぼ全力日本株一点投資となっている。使用している証券会社ではJ-REITは日本株扱いなので、別途計算した。さらに、昨年は計算していなかった預貯金と保険も新たに資産配分のグラフに組み入れた。これで金融資産はすべて。


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日本株(除くJ-REIT)が66.3%、J-REITが15.3%。合計81.6%が日本円のリスク資産となる。まともな投資家から見たら馬鹿げた資産配分と言われるかもしれない。が、金融資産が少ない現状で資産を増加させるためにはリスク資産の比率を高くするしかない。最も、今年の米国株の強さを考えると、日本市場一辺倒だったのは間違っていた。株主優待投資が主である自分にとってはどうしても日本株個別株に偏ってしまう。

来年は、高配当利回り銘柄・株主優待銘柄を中心にしつつも資産増加のために外国株も投資信託ないしETFの形でポートフォリオに組み込もうかと考えている。

なお保険12.4%だが、生命保険および年金保険。いずれも解約返戻金の額で資産評価したいのだが、残念ながら保険会社に問合せしないと判明しないようだ。なので年1回保険会社から送られてくる契約内容の確認書中の借入可能額を解約返戻金の額の代わりに使用している。多分、それほど大きな違いはないだろう。