プレミアム優待倶楽部は、[4482]ウィルズが運営するポイント交換サイト。株主優待を提供したい企業が運営を委託して、各企業毎に権利日基準でポイントを付与する。付与されたポイントを使って、サイト内に登録された数千点の商品からポイントに応じた商品と交換可能。選択可能な商品種類は企業毎で少しずつ違う。また、企業独自の商品が追加されていることもある。
ポイント内であれば、一部だけ使った交換も可能。期限内であれば何回かに分けて注文することも可能。企業によっては翌年度に持ち越しも可能。長期保有優遇をつける場合もある。Wills Coinという共通ポイントに交換することで有効期間を延ばし、交換可能期間を通年に変更し、さらにWills Coinでのみ交換可能な商品を選択可能にもできる。ただし、各社のポイントからWills Coinに交換するときに手数料が必要な場合がある。
ポイントは保有株数によって付与されるが、一般的な株主優待と違って最低必要株数のときに最大の優待利回りになるとは限らない。なので企業毎の利回り比較をする場合に、単純に最低必要株数のときの利回りで比較しても優劣がわかりにくい。そこで権利月ごとに各社の株数ごとでの優待利回りを計算して比較している。
6月は以下の4社がプレミアム優待倶楽部の株主優待権利がある。株価は2020/5/29終値。
[7325] アイリックコーポレーション
[3457] ハウスドゥ

最低必要株数のときに、優待利回りが高いのは[7325] アイリックコーポレーション、[1431] Lib Work。株価が手頃で買いやすいのは[7325] アイリックコーポレーション、[3457] ハウスドゥ。年2回以上権利があり継続保有をしたいのは[9450] ファイバーゲート、[1431] Lib Work。
新設2社は、Wills Coinへの交換手数料が不明。他2社は1年目には10%交換手数料が必要で、2年目以降は少しずつ減っていき最終的に交換手数料無料になる。
■個別銘柄
最低必要金額が最も低い約10万円。配当利回りも高い。株価指標が割安で、コロナショック後はほぼ右肩上がりに株価を回復させてきている。優待利回りは単元である100株保有の時が最も高いが、それでも0.97%しかない。個人的に貰える商品の選択肢が豊富になると思っている3,000ポイント貰えるのは600株以上で約61万円、優待利回り0.49%の水準。これではちょっと買いにくい。企業自体の成長性と配当利回り、配当金の成長を期待して購入する銘柄のようだ。
所有株数 | 必要資金 | 初年度贈呈ポイント | 優待利回り | 2年目贈呈ポイント | 2年目優待利回り |
---|---|---|---|---|---|
100株以上200株未満 | ¥102,700 | 1,000 | 0.97% | 1,100 | 1.07% |
200株以上600株未満 | ¥205,400 | 1,500 | 0.73% | 1,650 | 0.80% |
600株以上1,000株未満 | ¥616,200 | 3,000 | 0.49% | 3,300 | 0.54% |
1,000株以上1,400株未満 | ¥1,027,000 | 5,000 | 0.49% | 5,500 | 0.54% |
1,400株以上2,000株未満 | ¥1,437,800 | 7,000 | 0.49% | 7,700 | 0.54% |
2,000株以上4,000株未満 | ¥2,054,000 | 9,000 | 0.44% | 9,900 | 0.48% |
4,000株以上6,000株未満 | ¥4,108,000 | 11,000 | 0.27% | 12,100 | 0.29% |
6,000株以上 | ¥6,162,000 | 13,000 | 0.21% | 14,300 | 0.23% |

□[7325] アイリックコーポレーション/6月末日/保険
最低必要金額が約12万円と買いやすい。しかも単元で5,000ポイントも貰えるので単元だけでの選択肢が豊富になる。優待利回りも3.91%と非常に高い。優待利回りは、この単元でのものが最も高く少しずつ下がるが、400株以上からは徐々に増加して900株保有で再び3.47%にまで増加する。この段階でも約115万円。ただ、PER 39倍、PBR 3倍とかなり割高に評価されている。その点をどう評価するか次第。
所有株数 | 必要資金 | 初年度贈呈ポイント | 優待利回り |
---|---|---|---|
100株以上200株未満 | ¥127,900 | 5,000 | 3.91% |
200株以上300株未満 | ¥255,800 | 7,500 | 2.93% |
300株以上400株未満 | ¥383,700 | 10,000 | 2.61% |
400株以上500株未満 | ¥511,600 | 15,000 | 2.93% |
500株以上600株未満 | ¥639,500 | 20,000 | 3.13% |
600株以上700株未満 | ¥767,400 | 25,000 | 3.26% |
700株以上800株未満 | ¥895,300 | 30,000 | 3.35% |
800株以上900株未満 | ¥1,023,200 | 35,000 | 3.42% |
900株以上 | ¥1,151,100 | 40,000 | 3.47% |

6/3 アイリックコーポレーションが、2020年6月期の株主優待制度の修正を発表した(PDF)。
当初最高4%近い優待利回りがあったが、新型コロナウイルスの影響を考慮して大幅な減額。単元保有の場合には5,000ポイント→3,000ポイントと4割減で優待利回りも2.35%とギリギリいいかなと思える水準。その後は削減幅が増えて、500株以上で4分の3削減。優待利回りはわずか0.78%になってしまった。6/1に購入したばかりなので、比較計算を来週していたらもう少し低い株価で買えたかも知れないと思うとちょっと残念。保険ショップの経営も対面営業に依存していて、来店客数の減少がかなり経営に直撃しているのかと思うと、業績面でも相当のマイナスになりそうで、優待改悪での売り以上に業績悪化懸念での売りが入りそうだ。
修正後の優待利回りの計算には比較可能とするために5/29時点の株価とした。
所有株数 | 必要資金 | 初年度贈呈ポイント | 優待利回り |
---|---|---|---|
100株以上200株未満 | ¥127,900 | 3,000 | 2.35% |
200株以上500株未満 | ¥255,800 | 4,000 | 1.56% |
500株以上1,000株未満 | ¥639,500 | 5,000 | 0.78% |
1,000株以上 | ¥1,279,000 | 10,000 | 0.78% |
→ 12月優待でした。2020/6はQUOカード。以下の利回りは12月分の参考になるので残す。
所有株数 | 必要資金 | 6月贈呈ポイント | 6月優待利回り | 1年間贈呈ポイント | 1年間優待利回り |
---|---|---|---|---|---|
300株以上400株未満 | ¥415,800 | 2,500 | 0.60% | 5,000 | 1.20% |
400株以上500株未満 | ¥554,400 | 3,500 | 0.63% | 7,000 | 1.26% |
500株以上600株未満 | ¥693,000 | 5,000 | 0.72% | 10,000 | 1.44% |
600株以上700株未満 | ¥831,600 | 7,500 | 0.90% | 15,000 | 1.80% |
700株以上800株未満 | ¥970,200 | 10,000 | 1.03% | 20,000 | 2.06% |
800株以上900株未満 | ¥1,108,800 | 12,500 | 1.13% | 25,000 | 2.25% |
900株以上 | ¥1,247,400 | 15,000 | 1.20% | 30,000 | 2.41% |

最低必要金額が約171万円とかなりの高額になる。が、年3回優待権利があり優待利回りも2.63%と高い。1回分に付与されるポイントも15,000ポイントとかなり大きい。使い手があるし、年3回でホールドし続ける意欲も高まる。PER 107倍、PBR 4倍とかなりの割高だが、それだけ成長期待が高いということ。にしても資金力がないと参入しにくい。今回から新設した優待。
→6月権利はQUOカード。プレミアム優待倶楽部があるのは3月・9月・12月。年4回で計算していた数字を年3回に訂正した。
→6月権利はQUOカード。プレミアム優待倶楽部があるのは3月・9月・12月。年4回で計算していた数字を年3回に訂正した。
所有株数 | 必要資金 | 6月贈呈ポイント | 6月優待利回り | 1年目年間ポイント | 1年目年間利回り | 2年目以降ポイント | 2年目以降利回り |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1,000株以上 | ¥1,713,000 | 15,000 | 0.88% | 45,000 | 2.63% | 49,500 | 2.89% |
