プレミアム優待倶楽部を採用する企業はかなり入れ替わりが激しい。制度変更をする企業も多い。せっかく選択肢が広く、ポイントの使い勝手もいい制度なのでもう少し安定するようにノウハウをためて導入時にしっかりコンサルするよおうにして欲しい。この2021年12月権利は昨年9社より1社増加の10社となった。プレミアム優待倶楽部ポータルサイトでは12社になっているが、そのうち2社は株主アクションポイントというよくわからないポイントを付与する権利日というだけで本来の株主優待権利は6月末なので除いた。

その10社の優待利回りの比較を行う。

株主優待としては自社商品・サービスを提供するのが定番だが、企業向けサービスであったり消費者に直接関わらない商品を提供している企業では一般的に喜ばれる商品を購入して株主に提供してきた。かつて定番はお米やお米券、図書カードであり、それがQUOカードやギフトカードなどが増加、カタログギフトもあるが高額になりがちだった。プレミアム優待倶楽部は、2018年頃から採用する企業が急増している。

株数に応じて柔軟に付与ポイントを変えたり、保有期間に応じた優遇。翌年への繰り越しや他社のポイントと合算できるWillsポイントに交換することも可能。商品数は2,000点を超え、自社商品がその中に入っている場合もある。極めて柔軟なサービスで使い勝手がよい。

12月に権利がある10社の中で、投資資金が最少なのが[7038] フロンティア・マネジメントで約9万円、[2436]共同ピーアールも約10万円で購入可能と比較的購入のハードルが低い。優待利回りが高いのは[1431]Lib Workの2.39%。ただ投資金額が80万円以上必要なのと年4回権利があるので12月権利だけだとそこまで高くないというのが難点。2%超えなのはここと[7038] フロンティア・マネジメント。[2436]共同ピーアール、[9450] ファイバーゲート、[7925] 前澤化成工業が、1%を超えているが、他社はほとんど1%未満となり率はよくない。

ただし、プレミアム優待倶楽部では一般的な株主優待と違って最低単位の優待利回りが一番好いというのと違い、株数が増えたときに優待利回りが大きくなることがある。そこで個別銘柄の各株数の優待利回りを列挙していく。12月権利分で貰える分だけで計算する。また、煩雑なため2年目以降の優待の表示は省略した。

株価は2021/11/26終値を使用。プレミアム優待倶楽部の付与ポイント数はポータルサイトのものを参照した。

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■個別銘柄


□ [7038] フロンティア・マネジメント (NEW)


最低必要資金が約9万円と最安値で購入しやすい。優待利回りも2.29%あり今回の中で2番目に高い。が、年2回の1回分なので今回購入してもらえるのはわずか1,000ポイント。200株でも1,500ポイント。プレミアム優待倶楽部のポイントは1ポイント=1円換算だが、送料やシステム利用料が含まれている関係で金額が小さい商品は割高感があってポイント相当のありがたさがないことがある。このバランスの取れるポイントが3,000ポイントだと思っているので、200株年2回分のポイントでようやくそれに達するので、ありがたみが少ない。Wills Coinなどの交換するのならいいのかも。利回りは100株の時が最も高い


所有株数必要資金贈呈ポイント優待利回り
100株以上200株未満¥87,4001,0001.14%
200株以上5,000株未満¥174,8001,5000.86%
5,000株以上100,000株未満¥4,370,0002,5000.06%
100,000株以上¥87,400,0005,0000.01%

□[2436] 共同ピーアール


2020年12月権利から新基準になる。株数の増加段階が細かくなったので所有株数によっては優待利回りが上がるが、利回りが下がる株数もある。優待をもらうのに必要な最低資金は約10万円。そのときの優待利回りは、1.50%とまずまず。400株までは同じ利回りで、500株以上になると徐々に利回りが上昇しはじめ1,000株保有で最高の2.49%になる。


旧基準:
所有株数必要資金初年度贈呈ポイント初年度優待利回り
100株以上300株未満¥100,3002,0001.99%
300株以上600株未満¥300,9005,0001.66%
600株以上1,000株未満¥601,80010,0001.66%
1,000株以上¥1,003,00020,0001.99%

新基準:
所有株数必要資金初年度贈呈ポイント初年度優待利回り
100株以上200株未満¥100,3001,5001.50%
200株以上300株未満¥200,6003,0001.50%
300株以上400株未満¥300,9004,5001.50%
400株以上500株未満¥401,2006,0001.50%
500株以上600株未満¥501,5008,0001.60%
600株以上700株未満¥601,80010,0001.66%
700株以上800株未満¥702,10012,5001.78%
800株以上900株未満¥802,40015,0001.87%
900株以上1,000株未満¥902,70017,5001.94%
1,000株以上2,000株未満¥1,003,00025,0002.49%
2,000株以上¥2,006,00040,0001.99%



□ [9543] 静岡ガス (NEW)

最低必要資金が約30万円。その時の優待利回りは、0.33%と魅力がない。1,000株時が最高の利回りだが、それでも0.50%しかない。プレミアム優待倶楽部ポータルサイトに掲載されているので、利回り計算したが、Yahoo!ファイナンスの記述では付与されるのはエネリアmottoポイントとなっていて、プレミアム優待倶楽部の商品が選択できるのかどうか定かではない。もしかしたらシステムだけ利用して商品は自社のものだけとかになったりするのだろうか?


所有株数必要資金初年度贈呈ポイント初年度優待利回り
300株以上1,000株未満¥299,7001,0000.33%
1,000株以上2,000株未満¥999,0005,0000.50%
2,000株以上3,000株未満¥1,998,0008,0000.40%
3,000株以上¥2,997,00010,0000.33%

□[9450]ファイバーゲート


優待をもらうのに必要な最低資金は約35万円とやや高い。そのとき付与されるポイントは2,500ptと物足りないし、優待利回りも0.72%と低い。所有株数が増えると優待利回りは高まり、900株で最大の1.45%になる。ただし、6月末・12月末の年2回権利があるので年間の優待利回りは、その倍になる。900株100万円での年利回りは満足のいく2.90%。優待ポイントは最大3回まで繰り越せるので、2回分まとめて使うようにすると商品の選択肢が広がるのではないかと思う。

所有株数必要資金初年度/2年目贈呈ポイント・1回分優待利回り・1回分
300株以上400株未満¥345,9002,5000.72%
400株以上500株未満¥461,2003,5000.76%
500株以上600株未満¥576,5005,0000.87%
600株以上700株未満¥691,8007,5001.08%
700株以上800株未満¥807,10010,0001.24%
800株以上900株未満¥922,40012,5001.36%
900株以上¥1,037,70015,0001.45%



最低必要資金は約40万円。優待利回りは0.78%。株数を増やすと優待利回りは上昇し、1,000株約130万円で1.18%になる。その後は下がる。3,000ポイントだとお米4kgもらえて、昨年までの制度だと100株で3kgだったので、お米目的で所有していた人には改悪だったろう。


所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り
300株以上500株未満¥382,8003,0000.78%
500株以上800株未満¥638,0006,0000.94%
800株以上1,000株未満¥1,020,8008,0000.78%
1,000株以上2,000株未満¥1,276,00015,0001.18%
2,000株以上10,000株未満¥2,552,00020,0000.78%
10,000株以上100,000株未満¥12,760,00030,0000.24%
100,000株以上¥127,600,00050,0000.04%

□[7228]デイトナ


優待をもらうのに必要な最低資金は40万円弱の。だが、それで付与されるポイントは500ポイントでかなり少ない。優待利回りも 0.13% と低い。3,000pt付与されるのは、300株約120万円。優待利回りは、株数が増加するに従って大きくなり1,000株の時に0.76%の最大になる。優待目的で買う株ではなさそう。

所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り
100株以上200株未満¥394,0005000.13%
200株以上300株未満¥788,0001,0000.13%
300株以上400株未満¥1,182,0003,0000.25%
400株以上500株未満¥1,576,0005,0000.32%
500株以上600株未満¥1,970,0007,0000.36%
600株以上700株未満¥2,364,0009,0000.38%
700株以上800株未満¥2,758,00012,0000.44%
800株以上900株未満¥3,152,00015,0000.48%
900株以上1,000株未満¥3,546,00020,0000.56%
1,000株以上¥3,940,00030,0000.76%

□[4245]ダイキアクシス


優待をもらうのに必要な最低資金は約40万円。付与されるポイントは3,000ptで優待利回りは、0.70%と低い。株数が増えるに従って徐々に優待利回りは高まり、3,000株のとき最大の1.56%になる。お得感はないがもらうと役立つ優待なので、別の理由で購入して権利を取ったら優待も付いてきてラッキー的感覚ならいい。

所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り
500株以上600株未満¥428,0003,0000.70%
600株以上700株未満¥513,6005,0000.97%
700株以上800株未満¥599,2006,0001.00%
900株以上1,000株未満¥770,4007,0000.91%
1,000株以上2,000株未満¥856,0008,0000.93%
2,000株以上3,000株未満¥1,712,00020,0001.17%
3,000株以上¥2,568,00040,0001.56%




最低必要資金は約50万円、その時の贈呈ポイントは3,000で優待利回りは0.61%。株数が増えると徐々に優待利回りは改善してきて700株約120万円で最高の2.61%になる。資金があるならいい優待銘柄かもしれない。


所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り
300株以上400株未満¥492,3003,0000.61%
400株以上500株未満¥656,4005,0000.76%
500株以上600株未満¥820,5007,0000.85%
600株以上700株未満¥984,60010,0001.02%
700株以上800株未満¥1,148,70030,0002.61%


□[1431] Lib Work


年4回優待権利があり、1回の付与ポイントは5,000pt、必要資金 約85万円、優待利回りは、1回分では0.60%だが年間では2.39%。株数増加で優待利回りが上昇して5,000株約400万円で0.84%(1回)。

所有株数必要資金12月贈呈ポイント12月優待利回り
1,000株以上¥838,0005,0000.60%
2,000株以上¥1,676,00012,0000.72%
5,000株以上¥4,190,00035,0000.84%

□[6067]インパクトホールディングス


優待をもらうのに必要な最低資金は200万円弱。付与されるのは3,000ptで優待利回りは、0.17%と低い。優待目的では買いにくい。

所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り
500株以上600株未満¥1,765,0003,0000.17%
600株以上700株未満¥2,118,0005,0000.24%
700株以上800株未満¥2,471,0006,0000.24%
900株以上1,000株未満¥3,177,0008,0000.25%
1,000株以上2,000株未満¥3,530,00010,0000.28%
2,000株以上3,000株未満¥7,060,00012,0000.17%
3,000株以上4,000株未満¥10,590,00030,0000.28%
5,000株以上¥17,650,00050,0000.28%