プレミアム優待倶楽部は採用している各社では所有株数・所有期間に応じたポイントを贈呈されて、そのポイントを使ってインターネット上で6,000種類以上の中から希望の商品を選んで申し込み可能。企業によって翌年への繰り越しや、WillsCoinという共通ポイントへ交換することで合算して使うことも可能。

1ポイント=1円相当ではあるが、送料なし(つまり、商品のポイントに送料が含まれている)ので、ポイント数が少ないと送料部分が大きく割高な印象を受ける。そのバランスが取れて魅力的な商品が増えるのが、自分にとっては3,000ポイント以上。

なので、以前は3,000ポイント以下のポイントしか付与されない場合にはポイント数ほどお得感が感じられないでいた。だが、最近別の考え方をするようになってきた。高い優待利回りでポイントを手に入れてWillsCoinに交換すれば、あまり効率の良くない少ないポイント数の商品と交換する必要がないのではと。ただキャンペーン時を除けば2年以上継続保有しなければ交換手数料が掛かってしまう。なのでそれが使えるのは2年以上継続保有した場合。ただし、ほとんどのケースで翌年にポイントを持ち越せる。なので1,500ポイント以上であれば2年分合わせて3,000ポイント以上になり自分にとって満足のできる商品交換が可能。継続保有する考え方を持てば3,000ポイント未満の高利回り銘柄を対象にしてもいいのではないかと考えを改めた。

一般的な株主優待では、所有株数が増加すると贈呈される金額が増加はするが、最低必要単位(多くは単元所有)での優待利回りが最も高くなるように決められているが、プレミアム優待倶楽部ではそうでないことが多い。そのため、優待利回りの比較を単元でするのでは不十分。個別銘柄ごとに所有単元ごとの優待利回りを計算して比較している。

2023/3/25時点の株価や発表内容による。




■総括


4月は1銘柄、5月は2銘柄しかないので、4・5月分を合わせて比較している。まず最低必要資金での比較は以下。銘柄については昨年調査時から1減。[6150]タケダ機械は必要資金が最少の25万円弱で買えてその時の優待利回りも最高の1.21%。しかも有配当。5月権利のもう1社[2462]ライクは56万円必要だが配当利回りが高め。4月銘柄の[3843]フリービットは必要最低資金は70万円と高額で優待利回りも低い。配当金は未定だが昨年と同じ7.5円とすると0.52%でやはり低い。



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■4月権利


□[3843] フリービット


所有株数必要資金贈呈ポイント優待利回り
500株以上1,000株未満¥718,5003,0000.42%
1,000株以上10,00株未満¥1,437,0006,0000.42%
10,000株以上¥14,370,00010,0000.07%

最低購入金額が約72万円と高額。最低付与は3,000ポイント。優待利回りは、0.42%と低い。配当は未定だが昨年実績は7.5円で配当利回りは0.52%。優待利回りが高いのは500株、1,000株の0.42%。

急成長中のインターネットインフラ会社。携帯電話MVNO事業も。株価は上昇中。


■5月権利


□[6150] タケダ機械


所有株数必要資金贈呈ポイント優待利回り
100株以上200株未満¥248,9003,0001.21%
200株以上300株未満¥497,8005,0001.00%
300株以上400株未満¥746,7008,0001.07%
400株以上700株未満¥995,60015,0001.51%
700株以上1,000株未満¥1,742,30020,0001.15%
1,000株以上5,000株未満¥2,489,00030,0001.21%
5,000株以上¥12,445,00040,0000.32%

昨年優待を新設した。最低購入金額が約25万円と手頃で付与ポイントも3,000ポイントでまずまず。優待利回りは、最低単位で1.21%。株数増で徐々に優待利回りが下がるが400株のとき1.51%と高くなりこれが最高。

建設・自動車関連の鉄骨加工機械。業績は下降気味。 

□[2462] ライク


所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り
300株以上400株未満¥568,5005,0000.88%
400株以上500株未満¥758,0008,0001.06%
500株以上600株未満¥947,50012,0001.27%
700株以上800株未満¥1,326,50015,0001.13%
1,000株以上2,000株未満¥1,895,00025,0001.32%
2,000株以上3,000株未満¥3,790,00060,0001.58%
3,000株以上¥5,685,00080,0001.41%

最低購入金額が60万円弱と高額。優待利回りは最低単位で0.88%。贈呈ポイントが増える刻み幅が少額では100株ごと。徐々に優待利回りも高くなり2,000株の1.58%が最高。1年以上保有で付与ポイントが増加する長期保有優遇ありだが、500株以上でないとその恩恵がない。

保育・人材・介護グループ会社。 

なお、2年目以降のポイント数などは表が見にくくなるので省略した。

※追記:2023/4/10のIRで株主優待制度の変更を発表した(PDF)。以下のように、株数によるポイントの増加ステップを細かく分割して500株〜1,000株のポイント数を増額させている。優待利回りの最高は1,000株、2,000株時の1.58%で、1年以上継続保有した場合には1,000株の2.11%が最高。なお1年以上継続保有判定は500株以上で行うみたいで、500株未満を1年以上継続保有した後に500株以上になって場合には、まず500株1年未満でカウントを開始すると記載されている。



所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り
300株以上400株未満¥568,5005,0000.88%
400株以上500株未満¥758,0008,0001.06%
500株以上600株未満¥947,50012,0001.27%
500株以上600株未満¥1,137,00015,0001.32%
700株以上800株未満¥1,326,50018,0001.36%
700株以上800株未満¥1,516,00021,0001.39%
700株以上800株未満¥1,705,50025,0001.47%
1,000株以上2,000株未満¥1,895,00030,0001.58%
2,000株以上3,000株未満¥3,790,00060,0001.58%
3,000株以上¥5,685,00080,0001.41%