「マネーの魔術史―支配者はなぜ「金融緩和」に魅せられるのか―」野口悠紀雄(新潮選書)
現在世界中で金融緩和が行われている。日本でも2013年4月4日に日本銀行の黒田東彦総裁から「量的・質的金融緩和」として発表されました。長期間デフレに苦しんだ日本経済への資金供給量の拡大により期待インフレ率の引き上げを通じてデフレ脱却を狙っている。が、一時的にわずかなインフレ率の上昇が見られたが、未だにその時の計画は達成されていない。
本書では、金融緩和とは何か。そしてどのような結果をもたらすのかを、過去の日本あるいは世界でマネーの供給量拡大の歴史をいくつかの金融緩和イベントの例を挙げて説明している。
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