年末になると心配になってくるのは今年の投資売買で出た利益にかかる所得税。株を売って沢山利益が出た場合、その利益に応じて沢山税金を支払いことになる。できれば支払う税金は節約したいというのは人情。特定口座で源泉徴収する設定の場合には既に支払い済みだから、来年支払う税金を心配することがないのだが、この支払い済みの税金を取り返す方法がある。
それが損出しと呼ばれる方法。
※以下では説明を簡単にするため所属税・住民税の合計を20%とする。実際には復興特別所得税と合わせて20.315%
※すべて特定口座での取引とする。
※また売買手数料は考慮しない。
■損出し
□基本
例えば、現時点で1年間の実現利益が50万円だとする。すると本年の所属税・住民税合計が10万円になり、手元には40万円しか残らない。ところが、保有している株式の中に含み損の銘柄があり、それがマイナス50万円であれば年内に売却して本年中の実現損益をゼロにすることができる。つまり手元に残る利益は0円になるが、支払うべき税金も0円でよくなる。
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