以前、長期保有優遇を受けるためには権利日後に株式を売却してしまうと再取得しても株主番号が代わり長期とみなされないリスクがあることを書いた。


特に、年1回の優待だけど、名簿記載を確認する権利確定日が年2回以上ある場合には要注意だ。それは中間配当のためだったりするが何もなくとも期末日以外にも名簿の確定日が存在するケースは多い。



希に臨時株主総会のための権利日が急に設定されることもある。この株主優待がないけど権利日とか臨時株主総会などのための特例的権利日には貸株でも注意が必要なことも以前記述した。


このリスクを回避するために単元未満株(端株)を利用している人がいる。

株主優待侍:株入門:単元未満株

例えば株価6,000円で100株単元の株を考えます。この株を1単元購入するには60万円必要です。が、1株だけならどうでしょうか?6,000円で済みます。その1株は一度購入したらその後は一切手を付けず永久保有です。ここで手数料などは無視して考えています。

そして権利日直前に100株購入して101株にし優待をもらう権利を得ます。権利日が過ぎたら100株は売却することができます。ちなみに購入・売却するのは99株でもいいのですが、単元未満株は指し値ができないとか手数料が割高とか不利な条件があるので余計な損失をしないためにも単元での売買がよいでしょう。

年1回の株主優待を受けるために単元株を保有し続けると60万円の資金を固定してしまうことになります。が、1株だけなら固定されるのは6,000円で残りの594,000円は他の株を買うのに使えます。

1年間に株価が10%下落した場合の損失も単元の場合には6万円と大きなものですが、1株だけの場合には600円の損失ですみます。

端株は単元株の100分の1とか1000分の1の資金で購入できるため、価格変動リスクは微々たるものです。もちろん株価が上昇してしまい1年後には資金が足りなくなるということもあり得ます。

なお、この方法は単元未満株の名義が口座の持ち主のものになる証券会社で買わなければならないので要注意。

これと似たようなことを千趣会の株で行っている人もいます。千趣会は年2回の権利日があり単元(100株)保有で1,000円分の買い物割引券が貰えます。そして年1回12月権利日には長期保有優遇の加算があります。100株3年以上1,500円分、1,000株3年以上で4,000円など。つまり12月は1000株保有だと得るものが大きいが、6月はさほど利益がない。が長期保有のためには権利をとらなければならない。なので12月権利だけ1000株にしそれ以外の期間は100株のみ保有するのです。資金効率やリターンの割合を大きくするには大変よい方法です。特に千趣会はここ8年ほどはほとんど株価変動がないためかなり有効な方法です。

ところがそういう人たちがいるせいかどうか対策をする企業が出てきました。

(2053)中部飼料(PDF)


株主名簿基準日(3月末日及び9月末日)の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上掲載され、かつ各基準日において 1,000 株以上保有されていた株主様をいいます。


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長期保有優遇の基準が単に「保有」していたかどうかではなく、一定株数以上を保有していたかどうかまで含めるようになりました。だんだん大変になってきますね。