4月末日が権利日の株主優待銘柄であるフジコーポレーション[7605]が株主優待制度の変更を発表しました。
株主優待制度の変更に関するお知らせ(PDF)
一部株主には大幅な拡充(なんと5倍!)になります。
必要金額 | 変更前 | 優待利回り最大 | 変更後 | 優待利回り最大 | |
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100株以上 | ¥199,700 | ¥1,000 | 0.50% | ¥5,000 | 2.50% |
500株以上 | ¥998,500 | ¥5,000 | 0.50% | ¥5,000 | 0.50% |
1,000株以上 | ¥1,997,000 | ¥10,000 | 0.50% | ¥10,000 | 0.50% |
5,000株以上 | ¥9,985,000 | ¥20,000 | 0.20% | ¥20,000 | 0.20% |
従来、フジコーポレーションは保有株数に応じてギフトカードを提供してきました。100株以上、500株以上、1,000株以上、5,000株以上の区分でそれぞれ各区分の最小単位の株を保有している場合には優待利回りは(2/14の終値では)0.5%になるものでした。
このうち、100株以上の区分を500株以上と同じにするように変更しました。つまり従来単元の100株保有していた株主は1,000円分のギフトカードをもらえましたが、今後は5,000円分もらえることになります。実に5倍となり優待利回りも(2/14の終値では)2.5%に跳ね上がります。
この変更は
上記発表と同時に2016年10月期の期末配当の増配を発表している。
剰余金の配当(期末配当)に関するお知らせ (PDF)
フジコーポレーションは東北、関東中心にタイヤの専売店「タイヤ&ホイール館フジ」を展開する小売業。通販サイトも。配当はここ最近は毎年増配。月次情報を見るとこの1年は概ねプラスで推移。
配当金は(13.10)17.5円→(14.10)20円→(15.10)25円→(16.10)30円
会社の規模はそれほど大きくないが、自己資本比率は51.8%、ROE 14.04%と資本効率もよく経常利益率も小売業としてはいいほうだとおもう。
多数の株式を保有している人には変更がなく面白くない変更ですが、この高利回りは人気化することが間違いなく単元での株主数増加に貢献することとなるでしょう。4月権利の優待は数が少なく私も是非買いたいのですが、2月・3月は優待銘柄数が多く3月末権利日を過ぎるまでは資金不足で早期の参入がかないません。あまり上がらないで欲しいのだけど……。
普通東証2部銘柄が1部昇格条件である株主数をクリアするための増加を目的に優待を新設・拡充することが多いだけど、ここは2016年10月6日に昇格したばかり。その記念の配当などで、昇格後に優待改悪などの心配がなく好感が持てる。
期末一括配当+中間期に優待というたすき掛け方式。
連日多くの企業が株主優待制度の新設・拡充などの発表が続いています。その中でも私自身が購入したい銘柄、保有銘柄、気を付けている優待品の場合などについて自身でも検討するため記事にしています。一方、3月銘柄や必要金額の高いものありふれた優待品など現時点では興味のないものについては記事にまでしていません。いち早く優待制度情報の変更などを知る場合にはTDNETなどで発表される記事を簡単に検索できる日本経済新聞社の適時開示検索がオススメです。
株価:1,997円(2/1)
単元株数:100株
必要資金:199,700円
配当予測:30円(1.50%)
PER:14.52倍
PBR:1.87倍
権利確定月:4月末日
売上高:2016年10月期実績/290億円【前年同期比+5.2%】
経常利益:2016年10月期実績/22.6億円【前年同期比△5.2%】、経常利益率約7.79%
総資産:実績/211億円
時価総額:209億円
株主優待の内容
UFJニコスギフトカード
100株以上 1,000円分
500株以上 5,000円分
1,000株以上 10,000円分
5,000株以上 20,000円分
※追記2016/2/15:発表翌日の株価は前日比+344円(+17.23%)の2,341円の大幅高。それでも優待利回り2.14%、配当金込みの総合利回りで3.42%と悪い数字ではない。優待利回り2%の2,500円位までは十分ありそうだ。