株主優待侍 : 『百人百色の投資法 Vol.2』

株主優待侍

楽しみながら投資をする。株価の騰落に一喜一憂することなく、長期で投資を継続し、インカムゲインを享受し続ける。それに役立つ、情報として株主優待の受け取った記録を残し、株主総会・株主交流会・決算説明会などの出席記録、株式取引に関する雑記、銘柄比較を中心に書いていきます。記事中にアフィリエイト広告リンクすることがあります。

たまたまVol.1を置いていなかったのでVol.2から入った。個々のインタビューは独立しているのでどこから入ってもいいと思う。

株9人、FX7人、不動産4人の計20人の投資家にどのような投資をしているのかインタビューしてまとめた本。全5巻で100人に尋ねたシリーズの第2巻。十人十色、百人いれば百通りの投資方法がある。デイトレード、スイング、長期。FXでも東京、ロンドン、ニューヨーク。不動産も一棟買い、地方、海外。兼業・専業。インタビュー日は少し古いが時期に左右されない普遍性がある。FXも不動産も未経験だが、超短期で銘柄も少ないFX、超長期で個別物件での違いが顕著な不動産とみると株式投資はその中間での幅の広さのあるのがわかり面白い。

共通のインタビューの項目は以下；

・最初にマーケットに関わったのはいごろですか？きっかけ？

・銘柄（通貨・物件）を選ぶときには何を重視していますか？

・いつもどんな情報を見ていますか？

・"何"が"どうなった"ときにポジションを作りますか？

・投資（トレード・不動産投資含む。以下略）で大事にしていることを3つおしえていただけますか？

・ポジション保有中、思惑に反して逆行しているとき、何を考えていますか？また利食いするときはどういう状態になったときですか？

・印象に残っている最高の想い出と最悪の想い出は？

・ご自身の投資を一言でまとめると、何を狙った物でしょうか？

・自分がほかのトレーダーと違うと思う点は何ですか？

・投資の世界から引退と考えたことはあるか？（理由含む）

株式投資は下記の9人で、自分と似たやり方をしている人もいれば全然違う人もいる。

avexfreak：スイングトレード（動きだしを狙う）

ワタナベくん：短期売買（セクシーボリンジャーバンド）

naz：長期投資（理論株価）

横山利香：短期売買（テクニカル分析）

平山修司：長期保有（小型成長株、IR）

ロックオン：中長期（変化を待つ、四季報・適時開示等）

キクチ：気長投資（問題のある株を買い吹き上げを待つ）

大内：システムトレード（イザナミ）

くぼっち：スイング（テクニカル、三角持ち合い・ダブルボトム）

といっても似ている人も、投資期間とか対象銘柄が似ているだけですごい時間をかけている。テクニカル分析でやっていても3000全銘柄のチャートを毎日チェックしているとか、対象銘柄の理論株価を独自に算出して割安になるのをひたすら待つとか。買ってから株価上昇まで数年スパンでひたすら耐えるとか。とても真似できないすごい人達。投資は決して一通りの正解があるわけではないというのがよくわかるが、何の苦労もなくちょこちょこマウスを操作するだけで自動的に儲かる物でもないということも痛感する。

これだけ多くの人がいてもやっぱりほぼ全員に共通しているのが資金管理の難しさ。気持ちのコントロールの難しさ。そして実際の経験の重要さ。他の人、とくに成功するためきちんと自分のやっていることを理解している人の話を聞くのは何人聞いても違っていて役に立つ。