2019年は株主優待の権利取得数を減らして、その分の資金を高配当銘柄にシフトしていこうかと考えている。これまでも配当利回りの高い銘柄は時々マイポートフォリオに組み込んで来たのでまずは、現状確認としてどのような銘柄を保有してきたか整理しておく。

総合商社、金融、優先株と一部の情報通信で高配当株を購入していた。一部株主優待として購入した銘柄もあるが、配当が多いので継続保有につながっている。他にもJ-REITを保有しているが、J-REITについては別途取り上げたいので今回は除外。


コード銘柄名単価配当金配当利回り業種株主優待
2768双日¥406¥153.69%総合商社 
8001伊藤忠商事¥1,921.5¥834.32%総合商社 
8002丸紅¥795.4¥344.27%総合商社 
8031三井物産¥1,738¥804.60%総合商社 
8053住友商事¥1,609¥754.66%総合商社 
8058三菱商事¥3,091¥1254.04%総合商社
2914日本たばこ産業¥2,663¥1505.63%食料品
25935伊藤園第1種優先株式¥2,379¥502.10%食料品
4716日本オラクル¥7,550¥1211.60%情報通信 
7595アルゴグラフィックス¥3,655¥802.19%情報通信
9433KDDI¥2,665¥1003.75%情報通信
9437NTTドコモ¥2,575¥1104.27%情報通信 
2651ローソン¥6,820¥2553.74%小売 
8306三菱UFJフィナンシャルグループ¥564.6¥223.90%金融 
8316三井住友フィナンシャルグループ¥3,818¥1704.45%金融 
8591オリックス¥1,667¥764.56%金融
8421信金中央金庫¥240,500¥6,5002.70%金融
8697日本取引所グループ¥1,824¥542.96%金融

赤字は配当利回り4%以上、青地は配当利回り3%未満。
株主優待=○はあり、△はカレンダー。

総合商社は上位銘柄を全て保有。五大商社の利回りは4.04%〜4.66%と幅があるがすべて4%を上回っている。[2768]双日は若干低いがそれでも3.69%あるし、1単元を購入するのに4万円前後と手頃。ただし総合商社は自己資本比率が低い、発展途上国など海外での投資が多いなどハイリスクな面もありPERも10倍未満と購入を警戒されている銘柄ばかり。資源価格に業績が大きく左右される面もあり、数年前に株価暴落したことも記憶に新しい。が、資産規模などから信頼し長期的に成長すると期待しているのであればそういう暴落時こそ買いを入れるチャンスだった。私は手持ち資金が少なくほとんど買い増しできなかった。

金融株も好配当銘柄は多い。メガバンクのうち比較的不安の少ない2社を保有している。いずれも4%前後の配当利回りがある。金融機関も自己資本比率が低く、金利政策などの政治要因や国際情勢、景気等で大きく業績が左右されリスクが高いと見なされているので比較的割安な水準にあり利回りが高くなりがち。

他に[8421]信金中央金庫の優先出資証券も保有している。こちらは安定配当の考え方が強く業績がよくても増配してくれないので、今では2.70%とそれほど高利回りとは言えない。が、株主優待もあるので継続保有。

[8697]日本取引所グループも2.96%とまずまずの利回り。株主優待目的での購入ではあるが、高配当として継続保有。証券市場の状況次第で株価変動が大きいのが難。

[8591]オリックスは金融会社ではあるが、事業投資も積極的で総合商社的な面も持つ。かなりリスクの高い事業ではあるが、多方面に分散投資しており全体として大きな損失を出すことはないのかなと思っている。

リース会社や地方銀行でも配当利回りの高い銘柄があると思うが、安心感のある規模の大きなところから手をつけている。

その他の業種では[9437]NTTドコモ、[9433]KDDIと行った大手かつ老舗の通信企業も配当性向が高く、また自社株買いなどで株主還元を手厚くしている。KDDIは株主優待もあり。[9436]沖縄セルラーも狙っているのだが、40万円弱必要で資金が追いつかない。

ITでは[4716]日本オラクル、[7595]アルゴグラフィックスも元々は配当金目的での購入であったが、株価が上昇してしまい現在の株価では高利回りとは言えなくなってしまっている。が、業績好調で株価堅調なので利益成長株として継続保有している。今からでは買えないなあ。

[25935]伊藤園第1種優先株式も現在は優待目的で保有。[2593]伊藤園の普通株を持っていたら分割されて保有を始めたのが最初。普通株より配当金がよく、かつなぜか普通株に比べて株価の上昇が弱かったため比較的利回りが高い。と行っても2.10%しかないので一般的な高利回りとは言えないが、優待付き。

[2914]日本たばこ産業は5.63%と非常に高利回り。十分な資本と利益の裏付けがあり成熟産業として高い配当性向の結果の高利回りなので心配はしていない。タバコ自体は衰退産業ではあるが、食品等への事業転換が進んでいる。株価上昇は期待できないが、これだけ高い配当があれば十分。

[2651]ローソンはコンビニエンスストアで成長投資が必要な企業のはずだが、高い配当性向で好配当利回りとなっている。三菱商事の子会社となっており投資資金が必要な場合の調達に不安はない。



かつては電力・ガスが高配当で長期保有向けの銘柄の定番であったが、東日本大震災以後これら公益事業への信頼も揺らいでいる。そのため多少のリスクを取りながら成熟産業や国際的規模の超巨大企業を主たる配当目的の投資対象としている。IT系は今後は配当目的では狙いにくそうだ。

今後は、なるべく特定企業や特定業種に偏らずに分散できるように銘柄選択していきたい。株主優待がついてくればなおいいのだけど。