株主優待の商品として金券を貰える銘柄は多いが、それらは商品の魅力で優劣を決めることはなくほぼ購入に必要な資金・額面・優待利回りによって魅力度が決まる。もちろん、会社自体の安全性・成長性・収益性など株式投資としての本来の魅力度もあるが、株主優待投資の入り口としては優待利回りによるふるい分けが最初にくることになる。
この金券優待一覧比較では、数多くある銘柄の中から優待の魅力度により絞り込みを行い、その後実際に投資するかどうかの細かな判断をするための調査をする数を減らすことを目的としている。個人的に投資しやすいと考える段階の5万円以下、10万円以下、20万円以下の銘柄分類。さらに、投資妙味がある利回りとして優待利回り2.5%以上、配当利回り2.5%以上、総合利回り4.0%以上。割安性としてPER 15倍以下、PBR 1倍以下を基準にして一覧する。長期的に付き合える銘柄探しをしているので、配当・優待の金額は当月権利で貰えるものではなく年間のものを使い、年間権利の回数、長期保有優遇ありかどうかも重要視する。
金券としては有効期限がなく汎用的に使えるQUOカード、図書カード、ギフトカード、ジェフグルメカードを調べる。一般的に金券とされるおこめ券については個人的に使用しないので対象外としている。
株価等はすべて2019/9/20時点のもの。
末日権利日の場合の権利付き最終売買日:10月29日(火)
20日権利日の場合の権利付き最終売買日:10月16日(水)
株主優待侍「10月権利の金券優待一覧 2018年」
10月に権利のある銘柄は37件
うち、「買い物券・プリペイドカード」は10件
このなかで、QUOカードまたはジェフグルメカードのある優待を6件リストアップした。昨年リストアップしたのは5件だったので1件増加。
□総括
6銘柄と少ない。かつ6銘柄とも優待利回りは、1%未満で低いものばかり。本来であればなかなか手を出しにくいのだが、優待権利銘柄が少ないので基準が甘くなってしまう。
興味深いのは[7959]オリバーが、20日権利日でしかもジェフグルメカードなので是非狙いたい。配当利回りも2.36%。優待の額面は2年以上保有で額面が倍増する。私は4月にも権利を取っているので、その時と同じ証券会社を使うように注意したい。
20万円以下のQUOカード銘柄が4社あるが長期保有優遇ありかつ岡山名産品から選べる[7856]荻原工業、配当利回りが2.61%と比較的高い[2301]学情がやや優先度が高い。
□個別銘柄
[3974]ティビィシィ・スキヤツト/QUOカード1,000円
[2301]学情/QUOカード500円
[7856]荻原工業/100株3年未満で1,000円相当QUOカード。長期保有で岡山県特産品になる。
[2373]ケア21/QUOカード1,000円
[7959]オリバー/10月20日、ジェフグルメカード、2年未満:1,500円分 2年以上:3,000円分
[9824]泉州電業/QUOカード1,000円分
□長期保有条件付きの銘柄
[2345]アイスタディ/10万円以下だが、半年以上継続保有が必要
[8917]ファースト住建/1年以上継続保有が必要
[3475]グッドコムアセット/プレミアム優待倶楽部。半年以上継続保有が必要
□金券以外の優待銘柄
10月は数が少ないので、金券以外の優待も見ていこう。
[2910]ロック・フィールド 1,461円×100株/4月末日・10月末日
従来、4月末日のみ株主優待券が贈呈されていたが、今年から10月末日権利でも株主優待券が貰えるように変更になった。100株以上株主一律1,000円だが、4月末日は200株以上なので20万円以下で参入できるチャンス。RF-1などデパ地下でよく見る総菜店で使える。
[3419]アートグリーン 1,465円×100株/10月末日
ミディ胡蝶蘭が貰える。ちょっと珍しいし贈り物感が高いのでもらうと嬉しいかも。PER100倍以上で、無配なので個人的には手を出しにくい。
[6309]巴工業 2,437円×100株/10月末日
売価2,000円程度のワインが贈呈される。お酒好きには嬉しいと思う。
[8079]正栄食品工業 3,345円×100株/4月末日・10月末日
お菓子の詰め合わせ。10月権利は12月に干支チョコレートなど年末年始感のあるものがたっぷり届くので嬉しい。