長らく制度変更がなかった松屋フーズ。自社の牛丼チェーン「松屋」、とんかつチェーン「松のや」などで、使用できる食事券が贈呈されていた。が、100株以上一律の贈呈で買増余地がなかったので、今回発表があったのでようやく保有株数に応じた贈呈数増があるのかと期待したがそうではなかった。
新制度は3月末日を権利確定日として
①1年未満の保有の場合、贈呈なし(長期保有条件)
②1年以上保有の場合、株主優待お食事券10枚贈呈
③3年以上保有の場合、株主優待お食事券12枚贈呈(長期保有優遇)
と、長期保有条件と長期保有優遇の両方を同時に導入するというものだった。
期間限定メニューなどもあり、最大800円程度のメニューを無償で食べることができるので非常にありがたい。Wなどの一部のメニューを除き、どのメニューでも選べるので毎回楽しみなのだが短期売買で長期安定株主の増加に寄与していないと判断されてしまったのだろう。私は毎年継続して取得しているので長期保有条件のほうはいいのだが、3年以上保有しても増えるのは2枚だけというのが少し寂しい。年12枚であれば毎月1回づつ食べられるのでありがたいのだが、せめて1年以上12枚で3年以上なら18枚とかにしてほしかった。
新制度は2021年3月末日権利から。なので今年の2020年3月末日権利を取得して継続保有すれば2020年分、2021年分と続けて株主優待券を10枚づつ貰うことができる。長期保有判定の起点は過去にさかのぼるので、2018年3月末日以降継続して保有していれば2021年3月分から3年以上の基準に達する。中間期(9月末日)も株主番号の判定をしているので途中売却する場合には注意が必要。
優待利回りは、仮に1枚800円で計算した場合に1年以上保有10枚で2.10%になる。日本株は現在大バーゲンセール中。ただし、外食産業は外出控えや在宅勤務の増加で売り上げ減に見舞われる恐れが高い。
※現在販売されている松屋のメニューで最高額はチーズビーフハンバーグステーキ定食890円(税込み)。
ヤフーファイナンス[9887]
株価:3,805円(2/28)
必要株数:100株
必要資金:380,500円
配当予測:24円(0.63%)
PER:23.39倍
PBR:1.68倍
権利確定月:3月末日
株主優待の内容
お食事券
「松屋」「松のや」「松乃屋」「チキン亭」「松そば」「ヽ松」「マイカリー食堂」で使用可能。
<2020年3月末>
100株以上 10枚
<2021年3月末以降>
100株以上 継続保有期間 1年以上*1:10枚 3年以上*2:12枚
*1:2020年3月末から2021年3月末の期末・中間期末の株主名簿に同一の株主番号で3回の記載がある場合。
*2:2018年3月末から2021年3月末の期末・中間期末の株主名簿に同一の株主番号で7回の記載がある場合。