プレミアム優待倶楽部という共通のシステムを使用している企業が増えている。優待の内容がほぼ同じなのでお得度という点で複数の企業を単純に比較可能になる。

そこでここでは各企業の成長性、健全性や株価動向見通しなどの内容面とは無関係に、表面的な優待利回りのみに着目して比較する。その結果、優待利回りが自分にとって検討価値のあると思われる銘柄についてのみ絞り込んで、より詳細にその企業研究に時間を割けるようにすることを目的にしている。

7月度にプレミアム優待倶楽部のある銘柄は1銘柄のみであり、少ないので8月銘柄も含めて利回りを比較する。一般的に株主優待は単元(あるいは最低付与株式数)での優待利回りが最も高く、所有株数を増やすに従って利回りが低下する傾向が強い。が、プレミアム優待倶楽部の場合にはそのような一般論が通用しないことが多いので、各銘柄の最低必要株数の比較とは別に、各銘柄毎の株数毎の利回りを比較している。

なお、1ポイント=1円で計算している。

[3497] リーガル不動産(7月)
[7035] and factory(8月)

スクリーンショット 2020-06-27 0.25.26





■個別銘柄


□[3497] リーガル不動産/7月末日/不動産業


不動産の仲介・コンサルティングから開発・運用・賃貸の不動産デベロッパー。権利調整後に収益物件化する不動産開発が柱。賃貸や仲介、介護施設も展開。本社:大阪。必要最低金額は約20万円とそこそこ手頃。最低必要株数での優待利回りは 1.80% とあまり魅力的ではないが、株数が増えるに従い優待利回りが上昇する。1,000株で5.41%と最高になる。5.41%は金券優待であれば稀な高優待利回り。しかもここまで200株から100株ずつ増加するので、資金力に応じて徐々に買い増していく楽しみもある。

なお、配当利回りは、今期の業績予測が未定・配当金も未定のため、前期の実績の5円で計算した。Yahoo!ファイナンスではなぜか株主優待情報が表示されていないのが不思議。

所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り
200株以上300株未満¥221,8004,0001.80%
300株以上300株未満¥332,7008,0002.40%
400株以上300株未満¥443,60010,0002.25%
500株以上300株未満¥554,50015,0002.71%
600株以上300株未満¥665,40020,0003.01%
700株以上300株未満¥776,30030,0003.86%
800株以上300株未満¥887,20040,0004.51%
900株以上1,000株未満¥998,10050,0005.01%
1,000株以上2,000株未満¥1,109,00060,0005.41%
2,000株以上¥2,218,000100,0004.51%

□[7035] and factory/8月末日/サービス業


スマホアプリ開発会社。漫画アプリやエンタテインメント系に強い。無配。最低必要金額は約20万円と手頃。100株づつの段階で、初年度最低必要株数のときの優待利回りは、1.46%とさほど高くないが、そこから徐々に増加して1,000株で3.90%と最高になり、この利回りは魅力的。長期保有優遇のある1年以上保有であれば4.29%が最高。ポイントを翌年に持ち越すことも可能。

所有株数必要資金初年度贈呈ポイント優待利回り2年目贈呈ポイント2年目優待利回り
200株以上300株未満¥205,2003,0001.46%3,3001.61%
300株以上300株未満¥307,8006,0001.95%6,6002.14%
400株以上300株未満¥410,4009,0002.19%9,9002.41%
500株以上300株未満¥513,00012,0002.34%13,2002.57%
600株以上300株未満¥615,60015,0002.44%16,5002.68%
700株以上300株未満¥718,20020,0002.78%22,0003.06%
800株以上300株未満¥820,80024,0002.92%26,4003.22%
900株以上1,000株未満¥923,40028,0003.03%30,8003.34%
1,000株以上2,000株未満¥1,026,00040,0003.90%44,0004.29%
2,000株以上¥2,052,00050,0002.44%55,0002.68%