株式投資におけるインカムゲインは、配当によるものが主である。が、株主優待品として金券を贈呈している場合には、金券がほぼ現金同様に使えるのであれば、配当金と同じようにインカムゲインとして換算しても問題ないだろう。配当金が所有株数に比例するのと違って株主優待は、少額の投資家ほどよりお得になるように設計されていることが多い。そこで配当利回りに加えて株主優待をもらうことができる最低資金に対して、受け取る金券の額面を利回り換算したものを優待利回り、配当利回りと優待利回りを単純に足し合わせたものを総合利回りと称して、比較している。配当利回り・優待利回りは2.5%以上を高利回り、総合利回りで4.00%以上を高利回りと考えている。

金券としてはQUOカード、ギフトカード、商品券、図書カードなど。お米券を金券にする場合があるが、ここでは除く。また、長期保有条件があり、今回の権利日の前に購入して始めて権利をとったときに優待品を受け取ることができない銘柄も除外している。

2022年1月末日権利日の権利付き最終売買日は2022/1/27(木)。20日権利日の場合の権利付き最終売買日は2021/1/18(火)である。

1月に権利のある株主優待銘柄は 35件中
うち、買い物券・プリペイドカードは 6

今回リストアップした銘柄は昨年より1銘柄減って以下の5銘柄。株価等は2021/12/30終値時点。

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□総括


10万円以下の銘柄はなし。20万円以下が3銘柄。優待利回りが高い銘柄はないが総合利回りで比較的高い3%以上あるのが[3458]シーアールイー、[6654]不二電機工業。共に10万円台前半かつ年2回なので検討対象にしたい。不二電機工業は長期保有優遇もある。

1月は優待銘柄自体が少ないので金券以外の銘柄も見てみる。




□個別銘柄(金券)


[1433]ベステラ 1,321円×100株〜/クオ・カード 1,000円

[3921]ネオジャパン 1,445円×100株〜/クオ・カード 500円 ※年2回

[3458]シーアールイー 1,666円×100株/クオ・カード 500円 ※年2回
※7月末日は1,000円分

[6654]不二電機工業 1,170円×300株〜/クオ・カード 500円 ※年2回 ※長期保有優遇
※3年以上保有で倍額になる。300株以上保有に変更になった

[3421]稲葉製作所 1,370円×1,000株/図書カード 1,000円 ※年2回
※7月末日は100株以上から優待がある。
※7月末日1,000株は地域特産品・オリジナル図書カードの中から1品選択(3,000円相当)

□個別銘柄(金券以外)


[3193]鳥貴族 1,787円×100株〜/自社食事券 ※年2回
安売り焼き鳥居酒屋チェーン。

[8142]トーホー 1,284円×200株〜/自社商品(コーヒー、食品等) ※長期保有条件
食品卸し、業務用スーパー。神戸市本社。100株の場合には買い物券のみ。200株以上で食品も選択できるようになるが、1年以上の長期保有条件付き。

[7878]光・彩 3,345円×100株/オリジナルジュエリー3,000円相当
貴金属装身具のジュエリー総合メーカー。

[7683]ダブルエー 3,200円×100株/婦人靴
婦人靴を製造・販売。

[2590]ダイドーグループホールディングス 4,740円×100株/自社商品(清涼飲料)
ダイドードリンコ。20日権利。大阪本社。ボリューム満点で満足感高い。2021年7月以降の半年以上保有する条件がついている。

他に映画関連の優待を持つ[9636]きんえい、[9637]オーエス、[8842]東京楽天地、[9632]スバル興業などエンタテインメント系の企業が多い。

なお、1月のプレミアム優待倶楽部銘柄は1銘柄存在するが、実質的にプレミアム優待倶楽部の商品の選択ができないものになるので1月分の利回り比較記事は作成しない。