日本では会社の会計年度が4月1日から3月末日としている企業が多いため、6月が一年を通して最も株主総会の開催が多い月だ。近年は会場に行って議決権を行使するよりもスマホなどを使ってインターネットでの議決権行使を求める企業が増えている。議決権行使するだけでお礼の品を送ってくれたり、QUOカードを貰えたりもする。

スマホ行使で会社提案議案すべての賛成をするのであれば、ほんの数タップだけで行使可能。だが、議決権行使は配当金の受け取りや株主優待の受け取り同様に、あるいはもしかしたら最も大事な権利。せっかく行使するなら、ちゃんと考えて行使したいものだ。

自分は、それほど企業研究を熱心にするタイプではないので自分が投資している企業についてちゃんと調べるのは株主総会のタイミングか、株主優待品を貰ったタイミング位しかない。なので、その会社がどういう業務を行っているのが、強みは何なのか、今期業績はどうだったのか、どういう社会・経済の状況に影響を受けるのか、株主構成はどうなっているのか、取締役はどういう人たちなのかを知るいい機会だと思っている。そして、議決権行使についても、会社とはこうあってほしいという願いを込めてきちんと考えて行使したいと思っている。

そこで自分がどういう基準で議決権を行使しているのかについて、株主総会議案別に記述していく。なお、以前そのうちの2つについてだけ記述している。これらについても改定して現時点での方針を記述する予定。



まず、株主総会議案別にどういうものがあるか。概ね以下の順で記述していることが多い。ない場合もある。

・剰余金処分の件
・定款一部変更の件
・取締役○名選任の件(監査委員である取締役を除く取締役○名選任の件)
・補欠取締役選任の件
・監査役○名選任の件(監査委員である取締役○名選任の件)
・取締役の報酬額改定の件
・監査役の報酬額改定の件
・役員賞与支給の件
・退任取締役に対する退職慰労金贈呈の件
・取締役に対する業績連動型株式報酬制度導入の件
(「ストック・オプションとしての新株予約権を発行する件及び募集事項の決定を当社取締役会に委任する件」など)
・会計監査人選任の件
・当社株式等の大規模買付行為等に関する対応策(買収防衛策)の導入の件(…継続の件)
・その他 M&Aに関する議案
・その他 株主提案

おそらく、自分が見た株主総会の議案はこんなものではないかと思う。これらについて数回に分けて記事にする予定。