ムック : 96ページ
ほったらかし投資入門の副題がある通り、新NISAが始まり投資をしなければならないと考えながら、多くの時間を割くことができない人向けに書かれている。長期ほったらかし向けでランクづけ。年齢別のモデル構成もあり。フルカラーで見やすい。
・投資信託ランキング
・新NISA対策
・つみたて投資信託の仕組み
と普通とは逆順に。とにかくいい投資信託を一個選びたいいう人にはランキング1位を知れば、すぐに結論が出る。そして二つ以上から選びたいなら順位を下に辿り特徴を見る。新NISA対策としてもう少し詳しく知りたい。さらに、そもそも投資信託とはどういうもので、どういう手順で購入できるのかと掘り下げていく。
投資信託ランキングでは海外インデックス、国内インデックス、バランス型とタイプ別に。低コストなものを中心に、順位が下位になるとコストも上がっていくが、その点もわかりやすくなる。投資信託の特徴を簡潔に解説。図表中心で一つ一つの解説も数行だけなので読みやすい。おすすめ理由や考慮すべき点も記述あり。結局「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を買っておけばいいのでしょ。となるが、それでも「なんのかんの言ってもアメリカが世界のリーダーだからアメリカを厚めに持ちたい」「いやいや新興国がこれから伸びるんだから、新興国を」「すぐに取り崩し年齢が来るんだから債権中心にしたい」とかいう場合でも対応できる。「オルカンって言うけど、ほとんどアメリカだし」という向きには地域別分類は時価総額シェアなのかGDP比例か、それとも等分かなどでも選べるファンドが見つかる。アクティブ型についてもちゃんと記述あり。
時間のない人はこれ一冊で十分。
自分は投資信託を避けてきたのと、5年という短期間の制限があった旧NISAに魅力を感じなかった。5年後損失が出ていたら損益通算もできず短期で損切りとか。っていう気持ちでモヤモヤしていたので保有期間に制限がない新NISAには魅力を感じている。ということで色々情報収集中。現状投資資産のほぼ全部を日本株個別株に割り振っているので、購入するのであれば日本株式を除く分類で投資したいとは思うのだけど、実際には日経平均株価に対して全然連動していないので指数連動するようなものに賭けるのもありなのかもしれない。