2024/1/9大引け後に壱番屋が株式分割と株主優待制度の変更を発表した(PDF)。
分割前:
権利確定月:2月末日・8月末日
優待券(500円券)
100株以上 1,000円相当
200株以上 2,000円相当
1,000株以上 6,000円相当
2,000株以上 12,000円相当
分割後:
権利確定月:2月末日・8月末日
優待券(500円券)
100株以上 1,000円相当
1,000株以上 2,000円相当
5,000株以上 6,000円相当
10,000株以上 12,000円相当
それによると、2024/2/29を権利日として1株を5株に分割する。効力発生日は3/1。発表日の終値は5,230円なので理論上の株価は5分の1の1,046円になる。単元である100株を購入する費用は523,000円から104,600円と約10万円となり非常に買いやすくなる。東証では単元で10万円から50万円の間になるように要請しており、その流れに沿ったもの。そしてNISA口座で購入する場合でも銘柄分散する上ではやはり50万円超は難しい。個人株主重視する企業としては単元の必要資金は重要なことだろう。
壱番屋は株主優待制度を実施しており、カレーハウスのCoCo壱番屋などで使える株主優待券を所有株式数に応じて贈呈している。基本的には分割前の株主には分割後も同数の株主優待券が贈呈されるように変更されているのだが、ひとつだけ分割後の単元所有株主にも株主優待券が贈呈されるように基準を引き下げている。それにより分割前基準では単元所有株主の優待利回りが0.38%であったものが、分割後の単元所有株主の優待利回りが1.91%と大幅に増加(5倍)。分割後に人気化すると考えられるので分割前に買っておいて分割後に400株売却するのもありかもしれない。NISAで購入するのであれば、分割後でもいいのかなと思う。新NISAでは枠が復活するらしいのだが、どういう仕組みかちゃんとは把握してない。もし今100株買って、分割後に400株売ってその空いた枠でまた別の銘柄に投資できるのであれば、この手でもいいのかな。
分割前株式数 | 分割後株式数 | 必要資金 | 変更前 | 利回り | 変更後 | 利回り |
---|---|---|---|---|---|---|
20株 | 100株 | ¥104,600 | 0.00% | ¥2,000 | 1.91% | |
100株 | 500株 | ¥523,000 | ¥2,000 | 0.38% | ¥2,000 | 0.38% |
200株 | 1,000株 | ¥1,046,000 | ¥4,000 | 0.38% | ¥4,000 | 0.38% |
1,000株 | 5,000株 | ¥5,230,000 | ¥12,000 | 0.23% | ¥12,000 | 0.23% |
2,000株 | 10,000株 | ¥10,460,000 | ¥24,000 | 0.23% | ¥24,000 | 0.23% |
ヤフーファイナンス[7630]
株価:5,230円(1/9)
必要株数:100株
必要資金:523,000円
配当予測:80円(1.53%)
PER:53.83倍
PBR:5.43倍
権利確定月:2月末日・8月末日