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晋遊舎

自分ではやっていない投資商品について、知識を深めるために読む。実際どういう商品なのか、メリット・デメリットは、現状どうなっているのかなどを把握する。

フルカラーで図表中心なので素早く読めて理解しやすい。他の投資商品を購入したことのない人にもわかりやすく一から解説している。実際に講座を開設してから購入するまでの手順なども丁寧に説明。ただ簡単にわかる数字の間違いが複数目についてしまい、全体的に信頼していいのかどうか不安になる。特に数字に関しては怪しい。また2000年以降一貫して右肩上がりの金価格はいいのだが、それ以前の金価格が下がった時のグラフを出していないのはどうかと思う。



現状では金の現物(金地金・金貨)、投資信託、ETF、純金積立などの投資手段がありそれぞれの説明があるが、やはり現物を手元に持てるのは魅力があるのだがコストの高さや盗難の不安があるのがデメリット。純金積立も現物での引き出しも可能で購入手数料も安かったり、積立が月1回ではなく毎日分散して少量づつ分散購入する形になっているというのは知らなかった。簡単に売買できて今株式の口座を保有している証券会社でも取引できるものがあるのは魅力。積立であれば投資信託も手軽だし、基準価格など情報へのアクセスもしやすい。

取扱機関ごとの手数料等の詳細もわかるのはよい。

他に、金鉱山などの企業の株を買うことや、シルバー・プラチナ・パラジウムなどにも言及しているのが親切。末尾に金と無関係な色々な節税方法のページがあるのが謎。

自分が金投資をしていないのは金価格が需給だけで決まり、金そのものが利益を産み出す仕組みを持っていないから。不動産であれば地代・家賃という形で収益を産み出し、事業会社であれば事業の結果として利益が発生する。そしてそれらの一部を配当として投資家が受け取る仕組みがあり、企業自体の価値が高まることで株価があがる。インカムゲインを受け取ることが投資の主目的である自分には適さない商品だから。利益を生み出さない金ではあるが、グローバル経済が成長すれば需要は増加し、錬金術が完成しない限り供給量は限られる。守りの投資として重要性もわかったが、まだまだ自分程度の資金量であれば、まだポートフォリオの一部に組み入れるような必要性はないかなと思った。が、将来のために少額での積立を初めてもいいのかもしれない。

勉強になった。