過去何度も政府が旗を振って個人向けに投資を普及させようとしてきた。2024年になって新NISAが始まり、さらにバブル期以来の史上最高値更新など市場が活況を見せ、多くの人が投資に感心を向け始めている。どの証券会社も新NISAへの期待は大きく専用ページを設けて投資を促している。

そんな中で、自分が利用している楽天証券・SBI証券でも個人投資家がどういう銘柄に投資しているかランキングで明らかにしていた。ちょっと興味深かったのでリストにしてみた。



楽天証券では単元未満株の取引あるいは単元未満株を含む国内株式の積立購入の仕組みがあり、それを使って個人投資家が少しづつ分散投資することができる。20代・30代・30代・50代の各世代別に同年代がどういう銘柄に投資しているか気になる人向けに各5位までランキングを教えてくれる。



投資信託はプロが選んだ沢山の銘柄に分散投資してくれて1万円から投資できる。だが、手数料がかかるしよく知らない会社まで投資されるし、何に投資しているのか多すぎて把握できない。オルカンとかインデックスみたいに買ったらあとはほったらかし、中身なんか知らなくてもいいという人にはいいが、何に投資しているかちゃんと把握したいとか、少しづつでも勉強していきたいとか、大金は持っていないが将来余裕資金が増えたら本格投資したいから今のうちから個別投資を体験していきたいとかいう向きには向いていると思う。

SBI証券:NISAランキング ※2024/2/19 ~ 2024/2/23までのお取引をもとに、週間ランキングを表示しております

SBI証券でもNISA口座で買われた日本株を週間買付金額(成長投資枠)、週間保有残高(成長投資枠)などでランキング。
nisa


上記合計4世代×2種類(がぶミニ・かぶツミ)×5位まで、2カテゴリー×10位までの合計60個に挙げられた銘柄を集計すると以下のようになる。


合計で挙げられた銘柄名にすると18。うち11銘柄は各1回で、複数回登場するのは7銘柄。これらを見ると、しごく真っ当な銘柄のリストが出来上がった。みんな王道の銘柄選びをしているのは意外だった。旧NISAでは短期売買で買われるようなテーマ株やダブルインバースとかレバナスとかギャンブル性の高いものが買われているような報道に触れていただけに、このように真っ当に使われているとは思わなかった。

回数コード銘柄名株価(2024/3/1)配当利回り
108306三菱UFJフィナンシャルグループ1570.52.61%
102914日本たばこ産業38795.00%
99432日本電信電話180.72.77%
87203トヨタ自動車3680(1.63%)
49433KDDI45533.07%
48058三菱商事32682.14%
44503アステラス製薬1674.54.18%
18593三菱HCキャピタル10533.51%
18316三井住友フィナンシャルグルプ84503.20%
18304あおぞら銀行26812.83%
17974任天堂84842.23%
17011三菱重工119401.34%
16920レーザーテック408000.47%
16301小松製作所43953.28%
15401日本製鐵37844.23%
14661オリエンタルランド5,3890.20%
14502武田薬品工業43894.28%
11489NF日経平均高配当株50指数22553.17%


※トヨタ自動車の配当利回りは実績配当。他は予測配当。

超配当株投資」で言われているように各業種でトップ銘柄を分散投資するというのに近い使われ方をしている。

業界トップ企業としては
銀行:三菱UFJフィナンシャルグループ、または三井住友フィナンシャルグルプ
通信:日本電信電話、またはKDDI
卸売(商社):三菱商事、または伊藤忠商事
輸送用機器:トヨタ自動車
医薬品:武田薬品工業、またはアステラス製薬
機械:小松製作所

そして高配当株としてはあおぞら銀行、日本たばこ産業とETFのNF日経平均高配当株50指数。身近な大型株で成長企業の任天堂、オリエンタルランド。このあたりまではいいのだが、三菱重工や日本製鐵は重厚長大で成長性があるとは思えないので、どうして選ばれたのか。確かに業種No.1ではあるのだが、自分だったら選ばないかな。とはいえ三菱重工・日本製鐵はこの1年で株価2倍でちょっと自分には出来ない銘柄選択の成功で、超優良企業であれば株価上昇も期待できるということだろうか。日本製鐵は2022年に配当金が前年の10倍以上になっていて何があったのか。意外だしまったく注目もしていなかったのに、こんなことになっているとは。一気に買うのは怖いけど、自分も単元未満株で三菱重工・日本製鐵・小松製作所・トヨタ自動車などに投資してみようかなという気持ちになってきた。

50代のかぶミニ1位にレーザーテックが登場しているのが面白い。個人的な理解では短期売買向きだと思うのだが、違うのだろうか。こういう銘柄に手を出すのは若い人だと思っていたが、むしろ50代のほうが投資に積極的に関わっているのかな。