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近藤哲朗 (著), 沖山誠 (著), 岩谷誠治 (監修)


株式の短期売買で利益を得ようとする場合には不要かもしれないが、長期視点で株式投資をしようというのであれば、会計について知識があることに越したことはない。決算短信などで公表されている決算書はある程度細かな項目まであり詳細を調べようとすると大変だが。もっと基本的などの企業でも共通のものに単純化しても、色々なことが見えてくるはずだ。

本書は、企業会計について投資家に限った話ではなく、経営者・従業員・銀行・取引先など多様なステークホルダーにとって知っておく方がよい共通の基本的な概念を単純な図を使って簡明に教えてくれる。会計の入門書。



財務諸表のB/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)、CS(キャッシュフロー計算書)を一つの図に組み合わせた独自の図を使って三表が有機的に関係している様を直感的に理解できる書かれている。基本の図のどこに注目しているのか、その場合に単純化した各要素がどういう意味を持つかを図を中心に簡潔な文章で説明しているので、長い文章を読まなくても頭に入ってくる仕組み。難しい会計用語も分解していくことでどういう意味があるか理解しやすい。

財務諸表は用語が難解で難しい。と考えている人には手に取って中身をパラパラと見るだけでも試してみるとよい。なんとなく分かりやすそうだなと思えるはず。

お金の流れを9つの流れに単純化して、財務諸表ではどこに書かれているか示すことで各要素の意味がわかる。
①お金を集める
②集めたお金を商品に変える
③顧客に商品を販売する
④売り上げが生まれ、売掛金になる
⑤商品が費用に置き換わる
⑥売上と費用を対応させる
⑦売上から費用を引くと利益が出る
⑧利益が純資産に入る
⑨売上と費用は1年ごとに計算される

さらに要素を分解することで、より具体的な内容がわかり、会社の儲けの仕組みも見えてくる。例えば
・売上 = 客単価 × 客数
だから、売り上げを伸ばすには客単価を増やすか、客数を増やすかする必要があるなど。各要素を同様に分解していく。