最近、インデックス投資をすべきなのではないかと考えるようになってきた。

かなり前だが投資信託への投資も行っていたが、現在は行っていない。行わなくなった理由は色々あるが一つは投資信託は基準価格しか目に入らないというのがある。数字が増えていけば嬉しいが、下がってしまったときにただただお金が減っていくだけなので悲しい。自分がやっている個別株の場合には、評価損になっても毎年株主優待がもらえるとか持ち続けたら優待品が増えるという喜びがあるし、個別の会社はその事業内容が目に見えることが多いので、来年は好業績になるかもしれないとか店舗数が増えているとかで将来に期待することも可能だ。投資信託については、経済が拡大するだろうなとか好況なんだろうなという漠然とした状況だけで、分かる人には分かるんだろうが自分には現在の基準価格以外は情報がないのも同じこと。

今年は日経平均株価が大幅に上昇し、最高値時点で26.78%も上昇した。多少下がったとはいえ現時点でも15.48%も上昇している。一方で自分の投資資産評価額は最大でも10%強。現時点では日経平均株価に比べて下げ渋り9%程度である。毎年、平均に比べて勝ったか負けたかなど評価はするが、そこまで気にしていなかった。「投資評価額が前年よりプラス」もしくは「マイナスでも市場平均と同程度か市場平均よるプラス」であれば良しとしていた。実際、これまで市場平均に対して大負けしたという記憶はない。

だが、今年は市場平均に対してパーセントの数字にして10〜15など二桁も負けていて、ダブルスコアになっていることも長期間あった。多少の負けは十分にあり得るが10%ポイント以上も差があるのは、流石にショックだし投資が下手だなあという気分にもなる。かなり落ち込んでいる今日この頃。



多数の個別株に分散投資しているとはいえ、ちゃんと見ていくと実際には業種などに偏りがあり全く投資していない分野もある。また投資資金の少なさからいわゆる値嵩株といわれる単元を買うのに50万以上するような株にも投資を控えてきた。こうした偏りから、大型株が上昇している時、新興市場が賑わっている時、株主優待を出さない業種が利益を上げているときなどには、その恩恵を受けられない。そして2024年はそういう自分が投資していない銘柄群の上昇が顕著に出た年だった。

今回ETF投資を考え始めたきっかけ。時間がある時に時々投資本や投資情報サイトを見て、いい銘柄があるなと思うことがあるが単元が50万円以上で買えないなあとなった。そういえば、この業種は持ってないなあ。もしかしてETFでこの業界全体を買えば、買い単価安いから買いやすいんじゃなかろうか?となり業種別インデックス投資について調べ出した。



□TOPIX-17シリーズETF


日本の市場平均として一般的なものは日経平均株価とTOPIXがある。日経平均株価は日本を代表するような225銘柄。一方、TOPIXはもっと幅広い銘柄をカバーしている。東京証券取引所では上場する企業を33の業種に分類しているが、TOPIXではこれを17に絞り込んでいる。そしてTOPIXの17分類ごとに平均株価を算出しており、その各業種ごとの市場平均をインデックスとする投資信託も存在している。NEXT FUNDSという野村アセットマネジメントが運用するETFにTOPIX-17シリーズETFが存在する(現在の指数)。

東証33業種と17業種ETFは以下のように対応している

No.東証33業種TOPIX-17No.
1水産・農林業食品1
2食料品食品1
3鉱業エネルギー資源2
4石油・石炭製品エネルギー資源2
5建設業建設・資材3
6金属製品建設・資材3
7ガラス・土石製品建設・資材3
8繊維製品素材・化学4
9パルプ・紙素材・化学4
10化学素材・化学4
11医薬品医薬品5
12ゴム製品自動車・輸送機6
13輸送用機器自動車・輸送機6
14鉄鋼鉄鋼・非鉄7
15非鉄金属鉄鋼・非鉄7
16機械機械8
17電気機器電気・精密9
18精密機器電気・精密9
19その他製品情報通信サービスその他10
20情報・通信業情報通信サービスその他10
21サービス業情報通信サービスその他10
22電気・ガス業電力・ガス11
23陸運業運輸・物流12
24海運業運輸・物流12
25空運業運輸・物流12
26倉庫・運輸関連業運輸・物流12
27卸売業商社・卸売13
28小売業小売14
29銀行業銀行15
30証券、商品先物取引業金融(除く銀行)16
31保険業金融(除く銀行)16
32その他金融業金融(除く銀行)16
33不動産業不動産17

各業種の構成銘柄数と保有銘柄数を表に付け加えた。すべて7月決算、信託報酬0.352%。

コード業種株価配当配当利回り種別銘柄数保有比率代表銘柄
1617食品37,640¥5541.47%ディフェンシブ8866.8%JT、アサヒ、キリン
1618エネルギー資源21,215¥7863.70% 1400.0%ENEOS、INPEX、出光
1619建設・資材30,700¥7722.51% 16542.4%大和ハウス、積水ハウス、AGC
1620素材・化学29,475¥4031.37%景気敏感16995.3%信越科学、富士フィルム、花王
1621医薬品29,295¥6462.21%ディフェンシブ3500.0%武田薬品、第一三共、アステラス製薬
1622自動車・輸送機29,135¥4641.59%景気敏感6311.6%トヨタ、ホンダ、デンソー
1623鉄鋼・非鉄26,675¥5241.96% 4812.1%日本製鉄、住友電気、住友金属
1624機械58,770¥6921.18%景気敏感12400.0%ダイキン、SMC、小松製作所
1625電気・精密37,410¥2990.80%景気敏感16610.6%ソニー、キーエンス、日立製作所
1626情報通信サービスその他35,940¥5511.53% 380236.1%NTT、任天堂、ソフトバンク
1627電力・ガス8,759¥650.74%ディフェンシブ2300.0%東京ガス、大阪ガス、関西電力
1628運輸・物流18,500¥1670.90%ディフェンシブ7345.5%JR、日本郵船
1629商社・卸売83,430¥1,0601.27% 1661810.8%三菱商事、三井物産、伊藤忠商事
1630小売31,030¥1490.48% 1622414.8%7&i、イオン、ファーストリテイリング
1631銀行20,005¥2911.45%金利敏感781114.1%MUFG、SMBC、みずほFG
1632金融(除く銀行)28,280¥5521.95% 60915.0%東京海上、オリックス、第一生命
1633不動産37,670¥2400.64%金利敏感7468.1%三井不動産、三菱地所、住友不動産
      1,888117 

これを見ると自分は「エネルギー資源」「医薬品」「機械」「電力・ガス」には全く投資していない。保有数/銘柄数の比率で少ないのは「電気・精密」「自動車・輸送機」「鉄鋼・非鉄」「建設・資材」「素材・化学」。他にも銘柄数はそこそこあっても組入比率が低いものもあり、指数の変動と相関がどの程度あるかは怪しい。

ここでは保有銘柄数には長期継続保有の意思を持って保有している銘柄を数えた。優待権利日前後に一時的に保有していた銘柄の名前もかなり見かけたが、それは数に入れていない。1,888銘柄中で117銘柄も保有していた。


□ETF投資をする場合の考え方


まず自分がまったく投資していない、もしくはほとんど投資していない業種のETFを少額づつ購入する。つまり「エネルギー資源」「医薬品」「機械」「電力・ガス」など。

あるいはディフェンシブとされる「食品」「医薬品」「電力・ガス」「運輸・物流」を購入。

また各ETFの構成銘柄を見ていると、自分がその一部を保有している場合でもやはり構成割合の低いものが多く、上位銘柄を保有しているのは「食品」のJTや「情報通信サービスその他」のNTT、ソフトバンク、KDDI。「小売」の7&i、イオン。「銀行」のMUFG、SMFG。「金融(除く銀行)」のオリックス。その他は保有銘柄数があっても指数で自身の保有銘柄の株価の相関度は低そうなので、その業種を保有している扱いしなくてもいいのかもしれない。

また構成銘柄を見ていると、武田薬品、トヨタ自動車、ソニー、ダイキン、ファーストリテイリング、東京海上、三菱地所など主要銘柄、大型株と言われる銘柄に一切投資していないことがわかってきて、業種別じゃなく大型株のTOPIX Core 30(1311等)のほうがいいのじゃないのか。いやいやそんだけあれこれ選択に時間がかかるなら、TOPIXそのもの[1306]でいいのじゃないか。大型株が気になるなら日経平均株価[1346等]でいいじゃないかと大いに迷う。

実際に投資するとしたら2025年年初頃から10〜20万円程度と思うので、もう少し考えてみる。

□代替案


一応、株価が高くて買えないとか多数の銘柄に分散できないという点からは、少額で個別株に投資可能なSBI証券のS株や楽天証券のかぶミニなどもあるのだが、多数の銘柄を選んで購入するのは面倒だし管理もしきれないので今回は考えないことにする。