以下の記事が前置きで、こちらが本論。
株主優待侍「株主優待の最近のトレンド 2026年春」
□QUOカード vs デジタルギフト
同じ金券で特定の企業グループの店舗に限らず全国的に幅広く使える。しかも1円単位で使えて有効期限も比較的気にする必要のないという点で似たようなもの。昔から多くの企業が株主優待として贈呈しているQUOカードと最近急速に増加しているデジタルギフトを比較してどちらがよいか考えてみたい。同じような優待利回りの企業が同じ権利日であった時に、どちらを選ぶ方がいいのか。
□QUOカードの使い道
QUOカードは非常に幅広い店舗で使用可能で現在約6万店と言われています。自分はコンビニエンスストア、マツモトキヨシ、書店での支払いに使っている。車に乗る人はガソリンスタンドでも使える。デニーズでも使えるようだが自分の生活圏にはないし、かなり以前にはガストでも使えたのだが今は使えない。
そんななかでファミリーマートでの使用が2025年12月22日で終わってしまった。ファミマではQUOカードで支払って、dポイントを付けてもらうことが出来たのでお得に使えていたので使えなくなったのは大変残念だ。
□デジタルギフトの使い道
一方でデジタルギフトは、もらった後で株主自身が一番使う電子マネーやポイントに交換できる。現代日本人であれば、主要な4社の携帯電話キャリアの経済圏のいずれかを主に使っている人は多いだろう。スマホを持っていればGoogle Play GiftやApple Gift Cardは重宝するだろう。それ以外でもQUOカードPayやAmazonのような広く使われている電子マネー、nanaco/WAON/Ponta/FamiPayのような流通小売企業の電子マネー・ポイントであれば日常生活で使える。JAL等のマイレージ、PlayStationのようなゲーム向け、ムビチケのような映画ギフトや図書カードNEXT、DMM、Hulu、U-NEXTのような娯楽系、飲食チェーンのギフトもあるしVISA eギフトになるとクレジット決済のネットショップであればどこでも使えるのでもう現金と言ってしまっても過言ではないほど。
ではあるが、デジタルギフトと総称しても実態は微妙に違う。[3691]デジタルプラス の子会社が運営するデジタルギフトが株主優待としての採用数が多いが、デジコやえらべるe-GIFT、EJOICAなどサービス提供事業者によって交換先や交換レートに多少違いがある。さらに同じデジタルギフトであっても採用している企業ごとに交換先が異なっていることがあるので、権利をとってみたはいいが希望していた交換先がなかったということもあり得ないことではない。
現在自分はAmazonギフトに交換することが多い。nanaco、WAON POINT、WAONポイント、dポイントにも交換経験あり。Amazonやdポイント、PayPay、auPay、楽天ポイントであれば交換先として選べないという例はなかったように思う。ただしdポイント、PayPay、auPayは交換手数料がかかる場合があったように覚えている。
このように自分が普段使っている電子マネー・ポイントに交換するということは利用頻度や利便性という面では非常に高いということだ。dポイントはd払いアプリで「ポイントを利用する」設定をするとd払いで使えるのでコンビニやドラッグストア、書店などQUOカードが使えるお店だけでなく飲食店や100円ショップをはじめとする小売店でも使えて使用範囲が広い。そしてPayPayはかつて店舗側の決済手数料無料であったこともありチェーンではない個人経営のお店でも使えることが多いので利便性では抜群。
□QUOカード vs デジタルギフト(再)
使い道という点で見ると自分にとってはQUOカードはかなり限定的な使い方になっており、デジタルギフト(から交換するAmazonギフトやdポイント)のほうが圧倒的に利用頻度が高い。
そして持ち運びについても、QUOカードは使うであろう枚数を持ち歩く必要がある。前に使ったのを忘れて補充し忘れると、いざ使おうとした時に使えないということがあるかもしれない。500円券であれば何枚も財布に入れて嵩張ってしまうかもしれない。一方電子マネー・ポイントは一度チャージしてしまえばスマホアプリなどで全額持ち歩けるし、高額な決済で何枚も入れ替えるという手間もない。
利用期限については現時点でQUOカードには有効期限がないためいついつまでに使わなければならないというしばりがない。そのため優待名人の桐谷広人さんなどはすごい枚数の束を退蔵している。多分生きている間に使い切ることはできないだろう。デジタルギフトは交換期限が数ヶ月程度である。電子マネー・ポイントに交換するとそれよりは期間は長いが、それでも無期限ということはほとんどない。
自分も桐谷さんの足元にも及ばないが、数十枚くらいは常時ストックがある。万が一、自分がこの世を去った後のことを考えると物理的な実態のあるQUOカードは誰かが使ってくれるだろう。が、電子マネーはどうだろうか?スマホを開いて残高を確認することはまずないだろう。dポイントについては物理カードすら持っていないので発見される可能性はほぼゼロだ。自分がいなくなった時のことを考えても仕方ないし、それが来るのは数十年後なので心配するのは時間の無駄な気もする。が、人によってはそのことも考慮した方がいい場合もあるかもしれない。
それもあって自分はデジタルギフトはなるべく早く交換して、交換した電子マネー・ポイントもなるべく早く消費するようにしている。
物理カードがあって1,000円前後の額面だと誰かにプレゼントするときに使いやすい。自分はそういう機会がないが、なにかのお礼とかあるいは孫への小遣いみたいな場合に現金よりは気軽に渡しやすいのではないだろうか。人によっては他人に譲りやすいというのはメリットだろう。
□結論
自分にとっては利便性の高いデジタルギフトを積極的に取得していくべき。だが、もし入手から数ヶ月以上たっても使いきれないようであればQUOカードのほうが保管性の高さがあるので有益だと考える。なので、まだ年間の適正額はわからないがいずれ上限が来たら利回りや権利落ち、企業の将来性など取得する銘柄を厳選して絞り込む必要がある。その分の資金をQUOカード優待に使うべきだろう。
人によって利用方法や何を重視するかということもあるので、この結論は一般化できない。QUOカードのほうがいいという人もいれば、QUOカードは使いにくいという人がいてもオカシクはない。
ただトレンドとしてQUOカード優待をデジタルギフトに切り替える企業は多いし、新規導入企業はなおさらだ。これまで個人株主が高齢者中心だったがかなり若年層にまで株主優待投資をする人も増えており、今後もその流れは続くだろう。デジタルプラス社のデジタルギフトでは交換されなかったものは優待設定企業に戻されるということもあり予算的には有利だろう。QUOカード自体も企業独自の券面を印刷する企業よりも一般的な贈答用QUOカードデザインのものが増えているような印象もある。株主優待予算の増加を考えるとデジタルギフトの方が導入企業にとって有利になっていくのではないだろうか。事前に決まっている優待予算を山分けするタイプの制度を導入する企業が増えてくれば、1円単位で額面を決定できるデジタルギフトのほうがQUOカードよりも有利ということもある。
ということであれば、保有している企業の株主優待がQUOカードからデジタルギフトに変更したとしても歓迎したいと思う。









